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気候変動とメンタルヘルス-こころの健康の維持には、どのような対処が必要か?
保険研究部 主席研究員 兼 気候変動リサーチセンター チーフ気候変動アナリスト 兼 ヘルスケアリサーチセンター 主席研究員 篠原 拓也
気候変動問題への注目度が高まりつつある。世界保健機関(WHO)は、6月に「気候変動とメンタルヘルスに関する政策要綱」を公表した。政策要綱は、WHOの評価や対策をまとめたものとなっている。
近年、各国で若者を中心としたメンタルヘルス悪化の問題がクローズアップされている。もし今後、気候変動がそれに拍車をかけるとすれば、この問題はより深刻なものとなりかねない。本稿では、WHOの政策要綱をもとに、気候変動とメンタルヘルスについて、見ていくこととしたい。
■目次
1――はじめに
2――気候変動問題とメンタルヘルスの関連付け
1|気候変動とメンタルヘルスに関する研究結果の公表は2007年以降
2|MHPSSは、気候変動に関する健康対策の1つとなっている
3――気候変動問題がメンタルヘルスに影響を与える経路
1|メンタルヘルスに影響を与える経路は複数の因子が重複
2|代表的な経路についてコメントされている
3|メンタルヘルスでは、新たな症状の概念も出現
4――気候変動がメンタルヘルスに与える影響への対処
1|気候変動への検討をメンタルヘルスプログラムに統合する
2|メンタルヘルス支援を、気候変動問題の緩和や適応に統合する
3|世界的な公約 (コミットメント) に基づいて構築する
4|メンタルヘルスへの影響に対処するために、地域社会ベースの取り組みを実施する
5|メンタルヘルスサービスの資金ギャップを埋める
5――政策要綱の結論
6――おわりに (私見)
保険研究部 主席研究員 兼 気候変動リサーチセンター チーフ気候変動アナリスト 兼 ヘルスケアリサーチセンター 主席研究員
篠原 拓也 (しのはら たくや)
研究・専門分野
保険商品・計理、共済計理人・コンサルティング業務
03-3512-1823
- 【職歴】
1992年 日本生命保険相互会社入社
2014年 ニッセイ基礎研究所へ
【加入団体等】
・日本アクチュアリー会 正会員
公式SNSアカウント
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