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2025年10月07日

保険会社の再建・破綻処理における実務基準の市中協議(欧州)-欧州保険協会からの意見

保険研究部 主任研究員 年金総合リサーチセンター・気候変動リサーチセンター兼任 安井 義浩

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3|破綻処理可能性の障壁となるものの除去に関するガイドライン
現在のガイドラインでは、各国の破綻処理監督機関に過度な権力を与えているように見受けられる。例えばソルベンシーIIは、その計算前提からみて、約200年に一度という低頻度の大きな危機に備えたものであるから、現状でも相当程度厳しい管理ができていると考えられる。また、プロポーショナリティを考慮して、それぞれの保険会社の保有するリスクの内容や規模に応じて、整合的な内容にすべきである。

また銀行の破綻処理とは異なり、保険会社の破綻処理は緊急性が比較的低いため、この時間的余裕を有効に使うべきである。

本資料記載のデータは各種の情報源から入手・加工したものであり、その正確性と完全性を保証するものではありません。
また、本資料は情報提供が目的であり、記載の意見や予測は、いかなる契約の締結や解約を勧誘するものではありません。

(2025年10月07日「保険・年金フォーカス」)

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保険研究部   主任研究員 年金総合リサーチセンター・気候変動リサーチセンター兼任

安井 義浩 (やすい よしひろ)

研究・専門分野
保険会計・計理、共済計理人・コンサルティング業務

経歴
  • 【職歴】
     1987年 日本生命保険相互会社入社
     ・主計部、財務企画部、調査部、ニッセイ同和損害保険(現 あいおいニッセイ同和損害保険)(2007年‐2010年)を経て
     2012年 ニッセイ基礎研究所

    【加入団体等】
     ・日本アクチュアリー会 正会員
     ・日本証券アナリスト協会 検定会員

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