2022年09月14日

EU内で統一された、保険会社の再建と破綻処理の検討の方向性-予防計画から破綻処理のバリエーション等まで、EIOPAが今後の方針に関する文書を公表

保険研究部 主任研究員 年金総合リサーチセンター・気候変動リサーチセンター兼任 安井 義浩

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■要旨

EIOPAが「保険会社の再建と破綻処理指令に関する提案の概要」と題する検討文書を公表した。まずは予防的な計画を、あらかじめ多くの保険会社に求めることから始められ、保険事業特有の事情を考慮しながら破綻処理方法のバリエーションを増やすこと、また各国当局間の調整や協力にも焦点をあてていくこと、などが重要とされている。今後、具体的な規定の整備や、それがうまく機能するかチェックする仕組みの構築など、技術的な問題の検討を、EIOPAが進める予定とされている。

■目次

はじめに
1――(背景)整然とした再生と破綻処理の必要性
2――文書の内容
  1|全体の枠組み
  2|予防のための計画
  3|破綻処理のための専門機関の設置
  4|破綻処理の目的
  5|破綻処理に取り掛かる条件
  6|破綻処理の方法
  7|破綻処理における各国の協力
  8|IRRDの理論的根拠
  9|銀行における再建と破綻処理の仕組みとの関係
3――おわりに~EIOPAの役割
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保険研究部   主任研究員 年金総合リサーチセンター・気候変動リサーチセンター兼任

安井 義浩 (やすい よしひろ)

研究・専門分野
保険会計・計理、共済計理人・コンサルティング業務

経歴
  • 【職歴】
     1987年 日本生命保険相互会社入社
     ・主計部、財務企画部、調査部、ニッセイ同和損害保険(現 あいおいニッセイ同和損害保険)(2007年‐2010年)を経て
     2012年 ニッセイ基礎研究所

    【加入団体等】
     ・日本アクチュアリー会 正会員
     ・日本証券アナリスト協会 検定会員

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【EU内で統一された、保険会社の再建と破綻処理の検討の方向性-予防計画から破綻処理のバリエーション等まで、EIOPAが今後の方針に関する文書を公表】【シンクタンク】ニッセイ基礎研究所は、保険・年金・社会保障、経済・金融・不動産、暮らし・高齢社会、経営・ビジネスなどの各専門領域の研究員を抱え、様々な情報提供を行っています。

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