- シンクタンクならニッセイ基礎研究所 >
- 年金 >
- 年金資産運用 >
- エンダウメント・モデルのこれから
2021年08月04日
文字サイズ
- 小
- 中
- 大
去る5月、長らくエール大学基金(エンダウメント)を率いてきた、デビット・スウェンセン氏の逝去が報じられた。1985年に彼が最高投資責任者(CIO)に就任した際、13億ドルだった同基金の運用資産は現在300億ドルを超えており、その最大の要因の1つに年平均10%近い運用収益率があるのは間違いない。
高いパフォーマンスは、他のエンダウメントにも影響を与えた。債券や上場株式などの伝統的資産に加え、代替資産(オルタナティブ)にも大胆に分散投資する、彼の投資手法を取り入れる大学が相次いだ。エンダウメント・モデル(エール・モデル)である。
ところが最近の実務ジャーナルでは、エンダウメント・モデルへの冷静な論調が目立つ。リーマンショック以降の期間では、伝統的資産だけの投資でも、著名なエンダウメントと同水準のリスクでそれ以上のリターンを上げられたという主張もある。
恐らく伝統的資産からは、これまでのような高水準のリターンを期待することが難しいだろう現在、代替資産投資の魅力が再び高まるのか、投資の際のポイントは何か、これからは我々自身が考えていかなくてはならない。
高いパフォーマンスは、他のエンダウメントにも影響を与えた。債券や上場株式などの伝統的資産に加え、代替資産(オルタナティブ)にも大胆に分散投資する、彼の投資手法を取り入れる大学が相次いだ。エンダウメント・モデル(エール・モデル)である。
ところが最近の実務ジャーナルでは、エンダウメント・モデルへの冷静な論調が目立つ。リーマンショック以降の期間では、伝統的資産だけの投資でも、著名なエンダウメントと同水準のリスクでそれ以上のリターンを上げられたという主張もある。
恐らく伝統的資産からは、これまでのような高水準のリターンを期待することが難しいだろう現在、代替資産投資の魅力が再び高まるのか、投資の際のポイントは何か、これからは我々自身が考えていかなくてはならない。
(2021年08月04日「ニッセイ年金ストラテジー」)
このレポートの関連カテゴリ
新着記事
-
2025年04月30日
今週のレポート・コラムまとめ【4/22-4/28発行分】 -
2025年04月28日
リスクアバースの原因-やり直しがきかないとリスクはとれない -
2025年04月28日
欧州委、AppleとMetaに制裁金-Digital Market Act違反で -
2025年04月25日
世界人口の動向と生命保険マーケット-生保マーケットにおける「中国の米国超え」は実現するのか- -
2025年04月25日
年金や貯蓄性保険の可能性を引き出す方策の推進(欧州)-貯蓄投資同盟の構想とEIOPA会長の講演録などから
レポート紹介
-
研究領域
-
経済
-
金融・為替
-
資産運用・資産形成
-
年金
-
社会保障制度
-
保険
-
不動産
-
経営・ビジネス
-
暮らし
-
ジェロントロジー(高齢社会総合研究)
-
医療・介護・健康・ヘルスケア
-
政策提言
-
-
注目テーマ・キーワード
-
統計・指標・重要イベント
-
媒体
- アクセスランキング
お知らせ
-
2025年04月02日
News Release
-
2024年11月27日
News Release
-
2024年07月01日
News Release
【エンダウメント・モデルのこれから】【シンクタンク】ニッセイ基礎研究所は、保険・年金・社会保障、経済・金融・不動産、暮らし・高齢社会、経営・ビジネスなどの各専門領域の研究員を抱え、様々な情報提供を行っています。
エンダウメント・モデルのこれからのレポート Topへ