- シンクタンクならニッセイ基礎研究所 >
- 経済 >
- 中国経済 >
- 中国における人口問題-高齢化対策を「国家戦略」に格上げ
2021年03月16日
文字サイズ
- 小
- 中
- 大
■要旨
■目次
1――少子高齢化が加速する中国
2――「人口ボーナス」が「人口オーナス」に転換した中国
3――高齢化対策を「国家戦略」に格上げする中国
- 中国では1979年に導入した「一人っ子政策」の影響により少子化が進んだのに加えて、経済発展とともに平均寿命も伸びたため、少子高齢化が急速に進んだ。2016年には「二人っ子政策」に移行したものの、教育費など子育てコストが高いことを理由に二人目の子供の誕生を望まない家庭が多いため、少子高齢化の流れが続いている。
- そして、少子高齢化を背景に人口ピラミッドが「富士山型」から「つぼ型」へ変化して、生産年齢人口は2013年をピークとして減少に転じており、中国経済は「人口ボーナス」期を終えて「人口オーナス」期に突入している。そして、中国は2021年から始まる第14次5ヵ年計画(~2025年)で高齢化社会への対応を「国家戦略」に格上げする見込みである。
- 一方、高齢化対策という観点では、日本は中国よりも30年先を行く先輩ということになる。日本における取り組みでは、成功例も失敗例もあるが、高齢化がこれから加速する中国にとっては、いずれも参考になる貴重な経験と言えるだろう。そして、日本で成功した高齢化ビジネスに関しては、中国に輸出する絶好のチャンスが到来するだろう。
■目次
1――少子高齢化が加速する中国
2――「人口ボーナス」が「人口オーナス」に転換した中国
3――高齢化対策を「国家戦略」に格上げする中国
(2021年03月16日「保険・年金フォーカス」)
三尾 幸吉郎
三尾 幸吉郎のレポート
日付 | タイトル | 執筆者 | 媒体 |
---|---|---|---|
2025/05/23 | 図表でみる世界の外為レート-世界各地の通貨をランキングすると、日本円はプラザ合意を上回るほどの割安で、人民元はさらに安い | 三尾 幸吉郎 | 基礎研レター |
2025/04/15 | 図表でみる世界の民主主義-日本の民主主義指数は上昇も、世界平均は低下。世界ではいったい何が起きているのか? | 三尾 幸吉郎 | 基礎研レター |
2024/12/16 | 図表でみる世界のGDP-日本が置かれている現状と世界のトレンド | 三尾 幸吉郎 | 基礎研レター |
2024/07/30 | 図表でみる世界の人口ピラミッド | 三尾 幸吉郎 | 基礎研レター |
新着記事
-
2025年06月13日
インド消費者物価(25年5月)~5月のCPI上昇率は+2.8%、食品価格の低下が続いて6年ぶりの低水準に -
2025年06月13日
年齢制限をすり抜ける小学生たち -
2025年06月13日
欧州保険会社が2024年のSFCR(ソルベンシー財務状況報告書)を公表(2)-SCRの算出(内部モデルの使用状況と分散効果の状況等)- -
2025年06月13日
DeepSeekに見るAIの未来 -近年のAI進化の背景とは -
2025年06月13日
株主提案による役員選任議案-フジメディア・ホールディングス
レポート紹介
-
研究領域
-
経済
-
金融・為替
-
資産運用・資産形成
-
年金
-
社会保障制度
-
保険
-
不動産
-
経営・ビジネス
-
暮らし
-
ジェロントロジー(高齢社会総合研究)
-
医療・介護・健康・ヘルスケア
-
政策提言
-
-
注目テーマ・キーワード
-
統計・指標・重要イベント
-
媒体
- アクセスランキング
お知らせ
-
2025年06月06日
News Release
-
2025年04月02日
News Release
-
2024年11月27日
News Release
【中国における人口問題-高齢化対策を「国家戦略」に格上げ】【シンクタンク】ニッセイ基礎研究所は、保険・年金・社会保障、経済・金融・不動産、暮らし・高齢社会、経営・ビジネスなどの各専門領域の研究員を抱え、様々な情報提供を行っています。
中国における人口問題-高齢化対策を「国家戦略」に格上げのレポート Topへ