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年金アプリ(公式)と定期便のQRコード-年金改革ウォッチ 2020年9月号ポイント解説
基礎研REPORT(冊子版)11月号[vol.284]
保険研究部 上席研究員・年金総合リサーチセンター 公的年金調査室長 兼任 中嶋 邦夫
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1│検討中の案: 年金アプリ(公式)で試算し、その結果を ファイルで民間アプリへ連携
2│改善案1: 専門家への相談等で活用できるよう、QR コードや試算の仕様等を民間へ提供
そこで考えられるのが、民間のアプリで公式アプリと同様の試算ができるよう、QRコードや試算の仕様等を民間アプリの開発者へ提供することである*1。相談先のアプリ等でQRコードを利用できれば、大きな画面での分かりやすい説明や、年金額の試算だけでなく生活設計(ライフプラン)の作成などにも活用できるだろう。また試算の仕様等が提供されれば、年金制度に詳しくないアプリ開発者も参入しやすくなり、公式アプリよりも分かりやすい図示などが期待できよう。
1 制度変更等に伴うQRコードや試算方法の更新に 対して民間アプリが適切に対応できるよう、単に仕様 を公開するのではなく、適切に利用・更新することを契 約した上で仕様を提供することや、アプリ同士が情報 を連携する仕組み(API)を活用して読み取りや試算の 部分は日本年金機構が管理・更新することなども、考 えられる。
3│改善案2: 利用頻度向上に向け、毎月の記録更新の 通知や、アプリ自体を「ねんきん定期便」化
また、自分自身のこととして関心を持ってもらうために、「ねんきん定期便」が送付されたことの通知(開封の勧奨)も考えられる。現在の案では、利用者の誕生月が特定できないため、全員向けの通知の中に「○月生まれの方に」などと記載する必要がある。アプリに「ねんきんネット」への接続機能が追加されてユーザー情報が登録されれば、毎月の加入記録の更新ごとに通知することや、公式アプリ自体を「ねんきん定期便」として利用し、同アプリに表示されたQRコードを民間アプリで読み取ることなども考えられる*2。
*2 2021年度末に予定されている年金手帳の廃止 を考慮すれば、年金アプリ(公式)を案内して年金手帳 の代替として利用してもらうことも考えられる。
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03-3512-1859
(2020年11月10日「基礎研REPORT(冊子版)」)
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