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貿易統計20年1月-欧米向けを中心に輸出の低迷が継続、2月以降は新型肺炎の影響で落ち込み幅が拡大する公算
経済研究部 経済調査部長 斎藤 太郎
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1.貿易赤字(季節調整値)が拡大
輸出の内訳を数量、価格に分けてみると、輸出数量が前年比▲1.6%(12月:同▲1.9%)、輸出価格が前年比▲1.0%(12月:同▲4.6%)、輸入の内訳は、輸入数量が前年比▲1.3%(12月:同1.2%)、輸入価格が前年比▲2.3%(12月:同▲6.0%)であった。
2.2月以降は新型肺炎の影響で輸出が大きく落ち込む公算
一方、アジア向けは前月比でマイナスとなったが、中華圏の春節が1月下旬(昨年は2月初旬)だったことを考慮すれば、それほど弱い動きとは言えない。グローバルなITサイクルの底打ちを受けて半導体電子部品などのIT関連品目が持ち直しを続けている。ただし、2月以降は、新型肺炎の感染拡大による中国現地工場の操業停止を受けて、中国向けの輸出が大きく落ち込むことが避けられないだろう。なお、1月の中国向け輸出数量は前年比▲4.8%(12月:同5.7%)、前月比▲8.1%(12月:同2.0%)であった(前月比は当研究所の季節調整値による)。
20年1-3月期のGDP統計では、欧米向けを中心とした輸出の低迷が続く中で、新型肺炎の影響で中国向けの輸出が減少すること、訪日客の急減でサービスの輸出も落ち込むことから、外需寄与度が大幅なマイナスとなる可能性が高い。
(お願い)本誌記載のデータは各種の情報源から入手・加工したものであり、その正確性と安全性を保証するものではありません。また、本誌は情報提供が目的であり、記載の意見や予測は、いかなる契約の締結や解約を勧誘するものではありません。
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(2020年02月19日「経済・金融フラッシュ」)
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