- シンクタンクならニッセイ基礎研究所 >
- 経済 >
- アジア経済 >
- 中国の生保市場、世界ランク3位に後退-今後の成長の伸びしろは誰のもの?【アジア・新興国】中国保険市場の最新動向(39)
中国の生保市場、世界ランク3位に後退-今後の成長の伸びしろは誰のもの?【アジア・新興国】中国保険市場の最新動向(39)

保険研究部 主任研究員・ヘルスケアリサーチセンター兼任 片山 ゆき
このレポートの関連カテゴリ
文字サイズ
- 小
- 中
- 大
- 2018年、中国の世界における生保市場のシェアは11.1%で、世界第3位の規模となっている。中国は、世界におけるシェアを急速に拡大しており、2000年以降、10ポイント上昇している。
- しかし、保険の普及度合いとなると、世界平均にも達していない状態にある。国内における保険の普及はこれからという状態にあり、今後の成長の伸びしろは大きいと考えられる。
- 中国は、2015年に国の産業成長をIT・ネット産業に転換し、社会も急速にデジタル化している。既存の民間保険会社による保険商品が国民に広く普及する前に、プラットフォーマーを中心としたネット保障への加入者が急増するなど、民間保障のあり方が一気に多様化している。
- 今後の成長の伸びしろは大きいものの、それは必ずしも保険会社のみに委ねられているわけではない点に留意が必要である。
■目次
1-中国の世界における生保市場シェアは11.1%で3位に1つ後退。日本が2位に復活。
2-2000年以降、中国の世界におけるシェアは10ポイント上昇、市場を急拡大
3-中国の保険の普及度合いは世界平均以下、保険の普及はこれから。
4-フィンテック普及先進国としての中国
5-金融包摂の推進―ITを活用して、みんなが医療保障や医療サービスにアクセスできるように。
6-中国では、既存の保険商品が国民に広く普及する前に、フィンテックが進展。
民間保障のあり方が一気に多様化。
(2019年10月15日「保険・年金フォーカス」)
このレポートの関連カテゴリ

03-3512-1784
- 【職歴】
2005年 ニッセイ基礎研究所(2022年7月より現職)
(2023年 東京外国語大学大学院総合国際学研究科博士後期課程修了) 【社外委員等】
・日本経済団体連合会21世紀政策研究所研究委員
(2019~2020年度・2023年度~)
・生命保険経営学会 編集委員・海外ニュース委員
・千葉大学客員教授(2024年度~)
・千葉大学客員准教授(2023年度) 【加入団体等】
日本保険学会、社会政策学会、他
博士(学術)
片山 ゆきのレポート
日付 | タイトル | 執筆者 | 媒体 |
---|---|---|---|
2025/04/16 | ギグワーカーの社会保険適用問題-中国フードデリバリー大手美団の取組み | 片山 ゆき | 基礎研レター |
2025/03/18 | 中国で求められる、働きやすく、子育てしやすい社会の整備【アジア・新興国】中国保険市場の最新動向(68) | 片山 ゆき | 保険・年金フォーカス |
2025/02/18 | 中国版iDeCo、全国実施へ【アジア・新興国】中国保険市場の最新動向(67) | 片山 ゆき | 保険・年金フォーカス |
2024/12/23 | 医療保険ウォレット、試行開始(中国) | 片山 ゆき | 研究員の眼 |
新着記事
-
2025年05月01日
日本を米国車が走りまわる日-掃除機は「でかくてがさつ」から脱却- -
2025年05月01日
米個人所得・消費支出(25年3月)-個人消費(前月比)が上振れする一方、PCE価格指数(前月比)は総合、コアともに横這い -
2025年05月01日
米GDP(25年1-3月期)-前期比年率▲0.3%と22年1-3月期以来のマイナス、市場予想も下回る -
2025年05月01日
ユーロ圏GDP(2025年1-3月期)-前期比0.4%に加速 -
2025年04月30日
2025年1-3月期の実質GDP~前期比▲0.2%(年率▲0.9%)を予測~
レポート紹介
-
研究領域
-
経済
-
金融・為替
-
資産運用・資産形成
-
年金
-
社会保障制度
-
保険
-
不動産
-
経営・ビジネス
-
暮らし
-
ジェロントロジー(高齢社会総合研究)
-
医療・介護・健康・ヘルスケア
-
政策提言
-
-
注目テーマ・キーワード
-
統計・指標・重要イベント
-
媒体
- アクセスランキング
お知らせ
-
2025年04月02日
News Release
-
2024年11月27日
News Release
-
2024年07月01日
News Release
【中国の生保市場、世界ランク3位に後退-今後の成長の伸びしろは誰のもの?【アジア・新興国】中国保険市場の最新動向(39)】【シンクタンク】ニッセイ基礎研究所は、保険・年金・社会保障、経済・金融・不動産、暮らし・高齢社会、経営・ビジネスなどの各専門領域の研究員を抱え、様々な情報提供を行っています。
中国の生保市場、世界ランク3位に後退-今後の成長の伸びしろは誰のもの?【アジア・新興国】中国保険市場の最新動向(39)のレポート Topへ