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- ラグビー代表チームの愛称とその由来を知っていますか?-(その1)日本及び南半球の国々-
コラム
2019年10月08日
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はじめに
ラグビーワールドカップが開幕し、今世界の注目が日本に集まっている。東京に住んでいると、明らかに外国人旅行者を見る機会がより一層多くなったことを強く感じる。私はプライベートな用事で、週末に調布に行く機会も多いのだが、ラグビーワールドカップが開幕してからのここ数週間の週末の午後に、新宿から調布行きの京王電車に乗ると、東京スタジアムで試合がある日には、東京スタジアムに行く人々で、外国人も多く、大変混雑している。調布は現在「ラグビータウン」としてかなり宣伝しているようだが、これを機会に、調布やさらにはその他のラグビーワールドカップ会場となっている街が、世界中に広く知られていくこととなろう。
私自身もラグビーが好きで、何とかチケットを手に入れて、9月下旬の東京スタジアムでのオーストラリアとウェールズの試合を見てきた。大変素晴らしい白熱した試合で、ラグビーの醍醐味を十二分に満喫してきた。
ところで、ラグビーの各国代表チームは、「愛称(ニックネーム:Nickname)」を有している。最も有名なのは、ニュージーランドの代表チームで、「オールブラックス(All Blacks)」と呼ばれており、日本でも極めて高い人気を有している。
今回は、こうした各国のラグビー代表チームの愛称とその由来について調べてみた。試合観戦の折に、こうした知識を有していると、また別の意味で楽しめるかもしれない。今回は日本及び南半球の国々を取り上げ、次回に日本以外の北半球の国々を取り上げることとする。
私自身もラグビーが好きで、何とかチケットを手に入れて、9月下旬の東京スタジアムでのオーストラリアとウェールズの試合を見てきた。大変素晴らしい白熱した試合で、ラグビーの醍醐味を十二分に満喫してきた。
ところで、ラグビーの各国代表チームは、「愛称(ニックネーム:Nickname)」を有している。最も有名なのは、ニュージーランドの代表チームで、「オールブラックス(All Blacks)」と呼ばれており、日本でも極めて高い人気を有している。
今回は、こうした各国のラグビー代表チームの愛称とその由来について調べてみた。試合観戦の折に、こうした知識を有していると、また別の意味で楽しめるかもしれない。今回は日本及び南半球の国々を取り上げ、次回に日本以外の北半球の国々を取り上げることとする。
日本の代表チームの愛称とその由来は?
まずは、日本の代表チームの愛称については、既に皆さんご存知と思われるが「ブレイブブロッサムズ(Brave Blossoms)」(勇敢な桜戦士)と呼ばれている。
日本といえば、「桜」が代表的な花で、桜のエンブレムに因んで、以前は「チェリーブロッサムズ(Cherry Blossoms)」と呼ばれていた。恐らく、多くの日本人にとっては、こちらの愛称の方がしっくりするかもしれない。ところが、2003年のオーストラリアで開催されたワールドカップの初戦のスコットランドとの試合で、日本代表チームが前評判を覆すかのように大健闘をして、スコットランドに食い下がった。結果的に試合は11-32で敗れたが、この試合での日本の勇敢な戦いぶりを見て、翌日のオーストラリアの地元紙がその見出しで「Brave Blossoms」と取り上げたことから、海外メディアでこのように呼ばれるようになった。従って、名付け親は、海外の記者ということになる。
なお、前回のワールドカップでも日本はスコットランドと対戦して、10-45で敗れて、南アフリカを倒したにも関わらず、ベスト8に進出することができなかった。今回のワールドカップでもスコットランドとの一戦が日本のベスト8進出の鍵となっている。ことラグビーに関しては、日本はスコットランドと何かと深い因縁があるようだ。
因みに、日本代表のユニフォームには胸に桜のエンブレムが刻みつけられているが、このエンブレムには「3つの満開の桜」が描かれている。元々の初代エンブレムは「つぼみ、半開き、満開」の3種類の桜であり、「いつか、ラグビーの母国イングランドと戦えるようになったら、全て満開にしよう」との思いが込められていたとのことである。それが1952年に英オックスフォード大とのテストマッチ(国際試合)が行われた時に、「3つの満開の桜」になったということである。何ともいえない深い意味合いがあるのだなということを感じさせられる。
日本といえば、「桜」が代表的な花で、桜のエンブレムに因んで、以前は「チェリーブロッサムズ(Cherry Blossoms)」と呼ばれていた。恐らく、多くの日本人にとっては、こちらの愛称の方がしっくりするかもしれない。ところが、2003年のオーストラリアで開催されたワールドカップの初戦のスコットランドとの試合で、日本代表チームが前評判を覆すかのように大健闘をして、スコットランドに食い下がった。結果的に試合は11-32で敗れたが、この試合での日本の勇敢な戦いぶりを見て、翌日のオーストラリアの地元紙がその見出しで「Brave Blossoms」と取り上げたことから、海外メディアでこのように呼ばれるようになった。従って、名付け親は、海外の記者ということになる。
なお、前回のワールドカップでも日本はスコットランドと対戦して、10-45で敗れて、南アフリカを倒したにも関わらず、ベスト8に進出することができなかった。今回のワールドカップでもスコットランドとの一戦が日本のベスト8進出の鍵となっている。ことラグビーに関しては、日本はスコットランドと何かと深い因縁があるようだ。
因みに、日本代表のユニフォームには胸に桜のエンブレムが刻みつけられているが、このエンブレムには「3つの満開の桜」が描かれている。元々の初代エンブレムは「つぼみ、半開き、満開」の3種類の桜であり、「いつか、ラグビーの母国イングランドと戦えるようになったら、全て満開にしよう」との思いが込められていたとのことである。それが1952年に英オックスフォード大とのテストマッチ(国際試合)が行われた時に、「3つの満開の桜」になったということである。何ともいえない深い意味合いがあるのだなということを感じさせられる。
ニュージーランドの代表チームの愛称とその由来は?
ニュージーランドの代表チームが「オールブラックス(All Blacks)」と呼ばれている由来については、実は必ずしも明確でないようだ。
1つの説としては、ニュージーランドの代表チームが英国遠征を行ったときに、全員がバックスのように戦う、ということから「オールバックス(All Backs)」と呼ばれて、それが変わって「オールブラックス」になったと言われている。一方で、当時からユニフォームには黒が多く使われていたことから、「ブラックス」という愛称は以前から使われていたという説もある。いずれにしても、今となっては、ユニフォームが上下黒一色であることから、と言う意味では違和感は全くないだろう。
因みに、1925年以降にユニフォームは黒一色となり、唯一のアクセントとして、ニュージーランド固有種のシルバー・ファーン(ギンシダ)の枝が描かれている。このシルバー・ファーンは、ニュージーランドの原住民であるマオリの人々の信仰の対象で、2015年から2016年にかけて行われた国旗変更の国民投票での最終の選択肢にも、シルバー・ファーンの図柄が採用されていた(なお、国民投票の結果、現行の国旗が維持されることとなった)。
1つの説としては、ニュージーランドの代表チームが英国遠征を行ったときに、全員がバックスのように戦う、ということから「オールバックス(All Backs)」と呼ばれて、それが変わって「オールブラックス」になったと言われている。一方で、当時からユニフォームには黒が多く使われていたことから、「ブラックス」という愛称は以前から使われていたという説もある。いずれにしても、今となっては、ユニフォームが上下黒一色であることから、と言う意味では違和感は全くないだろう。
因みに、1925年以降にユニフォームは黒一色となり、唯一のアクセントとして、ニュージーランド固有種のシルバー・ファーン(ギンシダ)の枝が描かれている。このシルバー・ファーンは、ニュージーランドの原住民であるマオリの人々の信仰の対象で、2015年から2016年にかけて行われた国旗変更の国民投票での最終の選択肢にも、シルバー・ファーンの図柄が採用されていた(なお、国民投票の結果、現行の国旗が維持されることとなった)。
オーストラリアの代表チームの愛称とその由来は?
オーストラリアの代表チームは「ワラビーズ(Wallaby’s)」と呼ばれている。
オーストラリアといえば、カンガルーが有名だが、ワラビーはいわば小型のカンガルーである。伝統的にランニングスタイルを得意とするオーストラリア代表のイメージが、とても敏捷な動きをする「ワラビー」にフィットしていたからだということのようだ。
それでも、なぜオーストラリアの代表チームの愛称が「カンガルーズ(Kangaroo’s)」じゃないのだろうかと疑問に思われる人もいるかもしれない。実は、現在のラグビーワールドカップでプレーされているラグビーは「ラグビー・ユニオン」と呼ばれるものだが、ラグビーには「ラグビー・リーグ」と呼ばれる別の13人制のラグビーがあり、オーストラリアではこちらのラグビーがより人気があって、その代表チームが先に「カンガルーズ(Kangaroo’s)」の愛称で呼ばれていたためである。
オーストラリアといえば、カンガルーが有名だが、ワラビーはいわば小型のカンガルーである。伝統的にランニングスタイルを得意とするオーストラリア代表のイメージが、とても敏捷な動きをする「ワラビー」にフィットしていたからだということのようだ。
それでも、なぜオーストラリアの代表チームの愛称が「カンガルーズ(Kangaroo’s)」じゃないのだろうかと疑問に思われる人もいるかもしれない。実は、現在のラグビーワールドカップでプレーされているラグビーは「ラグビー・ユニオン」と呼ばれるものだが、ラグビーには「ラグビー・リーグ」と呼ばれる別の13人制のラグビーがあり、オーストラリアではこちらのラグビーがより人気があって、その代表チームが先に「カンガルーズ(Kangaroo’s)」の愛称で呼ばれていたためである。
南アフリカの代表チームの愛称とその由来は?
南アフリカの代表チームは「スプリングボクス(Springboks)」と呼ばれている。
ユニフォームの胸のエンブレムには、南アフリカに生息するガゼルに似たスプリングボックが描かれている。このマークから、スプリングボクスと呼ばれるようになったとの説もあるが、実は、1906年の英国遠征の際に、口の悪いロンドンのメディアに勝手な愛称を付けられるとの危惧から、予め自ら、南アフリカを代表する敏捷な動物であるスプリングボックの愛称を申し出て、これが採用されたことによるもののようである。その後、正式なエンブレムとして、スプリングボックをモチーフにしたエンブレムを作成したとのことである。
ユニフォームの胸のエンブレムには、南アフリカに生息するガゼルに似たスプリングボックが描かれている。このマークから、スプリングボクスと呼ばれるようになったとの説もあるが、実は、1906年の英国遠征の際に、口の悪いロンドンのメディアに勝手な愛称を付けられるとの危惧から、予め自ら、南アフリカを代表する敏捷な動物であるスプリングボックの愛称を申し出て、これが採用されたことによるもののようである。その後、正式なエンブレムとして、スプリングボックをモチーフにしたエンブレムを作成したとのことである。
アルゼンチンの代表チームの愛称とその由来は?
アルゼンチンも南半球の強豪国である。以前はトライネーションズとして、ニュージーランド、オーストラリア、南アフリカの3カ国で開催されていた国際リーグ戦が、2012年にザ・ラグビーチャンピオンシップに改称された時から、アルゼンチンも参加している。世界ランキングとは別に、戦績に加えて、伝統や格をも考慮して決められる「ティア(Tier)」において、以前は日本と同じ「ティア2」に分類されていたが、現在は最上位の「ティア1」に分類されている。
アルゼンチンの代表チームは「ロス・プーマス(Los Pumas)」と呼ばれている。
アルゼンチンのユニフォームは、水色と白の縞々のジャージに、アルゼンチン原産のジャガーの一種をモチーフにしたエンブレムが付けられている。これを記者がピューマ/プーマと間違えて報道したことから、これが広がって、「ロス・プーマス(Los Pumas)」と呼ばれることになったとのことである。
因みに、スーパーラグビー(Super Rugby)と呼ばれる、ニュージーランド、オーストラリア、南アフリカ、アルゼンチン、日本の5か国、計15のクラブチームにて行われているラグビー・ユニオンの国際リーグ戦では、参戦しているアルゼンチンのチーム名が「ジャガーズ(Jaguares)」となっている。
アルゼンチンの代表チームは「ロス・プーマス(Los Pumas)」と呼ばれている。
アルゼンチンのユニフォームは、水色と白の縞々のジャージに、アルゼンチン原産のジャガーの一種をモチーフにしたエンブレムが付けられている。これを記者がピューマ/プーマと間違えて報道したことから、これが広がって、「ロス・プーマス(Los Pumas)」と呼ばれることになったとのことである。
因みに、スーパーラグビー(Super Rugby)と呼ばれる、ニュージーランド、オーストラリア、南アフリカ、アルゼンチン、日本の5か国、計15のクラブチームにて行われているラグビー・ユニオンの国際リーグ戦では、参戦しているアルゼンチンのチーム名が「ジャガーズ(Jaguares)」となっている。
パシフィック・トライネイションズの国々の代表チームの愛称とその由来は?
フィジー、サモア、トンガの3カ国は、パシフィック・トライネイションズを形成している。
フィジー
フィジーの代表チームは「フライング・フィジアンズ(Flying Fijians)」(空飛ぶフィジー人)と呼ばれている。
変貌自在なランニングとパスワークで「フィジアン・マジック」と呼ばれるプレイングスタイルを有していることによる。ご存知の方も多いと思うが、フィジーは、リオ・オリンピックから採用された7人制ラグビーのセブンズ(Sevens)では、金メダルを獲得している。セブンズの経験者による多様な攻撃スタイルが持ち味となっている。
因みに、エンブレムには、フィジーに多く自生しているヤシが描かれている。
また、フィジーは、試合前に、ニュージーランドの「ハカ」で有名なウォークライ(War Cry)と呼ばれる舞踏「シビ(Cibi)」(又は「シンビ」と呼ばれる)を行う。
サモア
サモアの代表チームは「マヌ・サモア(Manu Samoa)」と呼ばれる。
これは「サモアの獣たち」という意味で、「マヌ(Manu)」というのは「獣」という意味だが、多くの場合「鳥」という意味で使用されるようだ。サモアも試合前に、ウォークライ(War Cry)である「シヴァタウ」を行うが、その歌詞に由来している。
因みに、エンブレムには、南十字星が描かれている。
トンガ
トンガの代表チームは「イカレ・タヒ(Ikale Tahi)」と呼ばれる。
「イカレ」は鷲、「タヒ」が海を意味しており、「海鷲(ウミワシ)」ということになる。
エンブレムには、「海鷲(ウミワシ)」とオリーブが描かれている。
因みに、トンガ代表のウォークライ(War Cry)は、「シピタウ」と呼ばれる。
フィジー
フィジーの代表チームは「フライング・フィジアンズ(Flying Fijians)」(空飛ぶフィジー人)と呼ばれている。
変貌自在なランニングとパスワークで「フィジアン・マジック」と呼ばれるプレイングスタイルを有していることによる。ご存知の方も多いと思うが、フィジーは、リオ・オリンピックから採用された7人制ラグビーのセブンズ(Sevens)では、金メダルを獲得している。セブンズの経験者による多様な攻撃スタイルが持ち味となっている。
因みに、エンブレムには、フィジーに多く自生しているヤシが描かれている。
また、フィジーは、試合前に、ニュージーランドの「ハカ」で有名なウォークライ(War Cry)と呼ばれる舞踏「シビ(Cibi)」(又は「シンビ」と呼ばれる)を行う。
サモア
サモアの代表チームは「マヌ・サモア(Manu Samoa)」と呼ばれる。
これは「サモアの獣たち」という意味で、「マヌ(Manu)」というのは「獣」という意味だが、多くの場合「鳥」という意味で使用されるようだ。サモアも試合前に、ウォークライ(War Cry)である「シヴァタウ」を行うが、その歌詞に由来している。
因みに、エンブレムには、南十字星が描かれている。
トンガ
トンガの代表チームは「イカレ・タヒ(Ikale Tahi)」と呼ばれる。
「イカレ」は鷲、「タヒ」が海を意味しており、「海鷲(ウミワシ)」ということになる。
エンブレムには、「海鷲(ウミワシ)」とオリーブが描かれている。
因みに、トンガ代表のウォークライ(War Cry)は、「シピタウ」と呼ばれる。
ウルグアイの代表チームの愛称とその由来は?
ウルグアイの代表チームは「ロス・テロス(Los Teros)」と呼ばれている。
「ロス・テロス(Los Teros)」というのは、エンブレムにも描かれている国鳥「ナンベイタゲリ(テロ)」に由来しており、ナンベイタゲリのように「警戒心が強く勇敢な攻撃をする」ということからそう呼ばれている。
「ロス・テロス(Los Teros)」というのは、エンブレムにも描かれている国鳥「ナンベイタゲリ(テロ)」に由来しており、ナンベイタゲリのように「警戒心が強く勇敢な攻撃をする」ということからそう呼ばれている。
ナミビアの代表チームの愛称とその由来は?
ナミビアの代表チームは「ウェルウィッチアス(Welwitschias)」と呼ばれている。
「ウェルウィッチア(Welwitschia)」というのは、アフリカのアンゴラ及びナミビアのナミブ砂漠に分布し、1対のみの葉を伸ばし続ける特異な形態を持つ裸子植物である。寿命は非常に長く、「生きている化石」と呼ばれることもある。因みに、日本名は「サバクオモト(砂漠万年青)」や「キソウテンガイ(奇想天外)」と言われている。
一方で、エンブレムには、国章にも描かれている「三色海鷲(サンショクウミワシ)」(頭部から背面、頚部、胸部、尾羽は白、小雨覆や中雨覆、腹部や後肢は赤褐色、腰や大雨覆、風切羽の羽毛は黒く3色に分かれている)が描かれている。
「ウェルウィッチア(Welwitschia)」というのは、アフリカのアンゴラ及びナミビアのナミブ砂漠に分布し、1対のみの葉を伸ばし続ける特異な形態を持つ裸子植物である。寿命は非常に長く、「生きている化石」と呼ばれることもある。因みに、日本名は「サバクオモト(砂漠万年青)」や「キソウテンガイ(奇想天外)」と言われている。
一方で、エンブレムには、国章にも描かれている「三色海鷲(サンショクウミワシ)」(頭部から背面、頚部、胸部、尾羽は白、小雨覆や中雨覆、腹部や後肢は赤褐色、腰や大雨覆、風切羽の羽毛は黒く3色に分かれている)が描かれている。
まとめ
このように観てみると、当然のことながら、自国を代表する動植物等に因んだ愛称を有している国が多いことがわかる。ただし、それぞれの国の愛称が現在のものに定まっていく過程においては、いろいろと興味深いエピソードもあることがわかった。いずれにしても、愛称あるいはそれの由来になっているケースも多いエンブレムを知ることで、各国の文化的な背景等も一部うかがい知ることができるものと思われる。
そうした中で、ニュージーランドの代表チームの「オールブラックス(All Blacks)」の愛称は、やや特異な由来を有しているようにもみえる。
ニュージーランドを代表する特有な動植物といえば、鳥の「キーウィ(Kiwi)」が挙げられる。「キーウィ(Kiwi)」はまさにニュージーランド人の呼称としても幅広く使用されている。従って、例えば「キーウィズ(Kiwis)」というような愛称も考えられたのかもしれないが、これでは今一つ力強さが感じられなかっただろうと思われる1。
これだけ世界中で有名なチームであるからこそ、その愛称の由来がどんなものであれ、誰も気にせず、「オールブラックスはオールブラックスだ」ということだろう。
1 ただし、もう一つのラグビーである13人制の「ラグビー・リーグ」の代表チームは「キーウィズ(Kiwis)」との愛称で呼ばれて、ニュージーランド人の間で、親しまれている。
そうした中で、ニュージーランドの代表チームの「オールブラックス(All Blacks)」の愛称は、やや特異な由来を有しているようにもみえる。
ニュージーランドを代表する特有な動植物といえば、鳥の「キーウィ(Kiwi)」が挙げられる。「キーウィ(Kiwi)」はまさにニュージーランド人の呼称としても幅広く使用されている。従って、例えば「キーウィズ(Kiwis)」というような愛称も考えられたのかもしれないが、これでは今一つ力強さが感じられなかっただろうと思われる1。
これだけ世界中で有名なチームであるからこそ、その愛称の由来がどんなものであれ、誰も気にせず、「オールブラックスはオールブラックスだ」ということだろう。
1 ただし、もう一つのラグビーである13人制の「ラグビー・リーグ」の代表チームは「キーウィズ(Kiwis)」との愛称で呼ばれて、ニュージーランド人の間で、親しまれている。
(2019年10月08日「研究員の眼」)
中村 亮一のレポート
日付 | タイトル | 執筆者 | 媒体 |
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