2019年09月09日

ドイツの生命保険監督を巡る動向(1)-BaFinの2018年Annual Reportより(スポットライト)-

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■要旨

ドイツの生命保険会社の健全性やソルベンシー等の財務状況については、昨今の低金利環境が継続する中で、引き続き注目の的となっている。こうしたドイツの生命保険会社の状況については、これまでもいくつかのレポートで報告してきた。

3年前には、ドイツの保険監督官庁であるBaFin(Bundesanstalt für Finanzdienstleistungsaufsicht:連邦金融監督庁)の2015年のAnnual Report(年次報告書)及び、IMF(国際通貨基金)がドイツの金融監督に対して行った FSAP(Financial Sector Assessment Program:金融セクター評価プログラム)の結果を公表した報告書に基づいて、ドイツの生命保険会社の財務状況等に対して、BaFinやIMFがどのような見解を示しているのか、について4回に分けて報告した。

2年前及び1年前には、BaFinの2016年及び2017年のAnnual Report等に基づいて、ドイツの生命保険会社の状況や業界が抱える課題及びこれらの課題に対するBaFinの考え方等について、それぞれ3回に分けて報告した。

今回は、BaFinの2018年のAnnual Report等に基づいて、ドイツの生命保険業界の監督に関するデジタル化やBrexitといったトピックやソルベンシーIIがスタートしての3年間を踏まえての、ソルベンシーIIを巡るドイツの現状等について、複数回に分けて報告する。
まずは、今回は、2018年のAnnual Reportの「スポットライト(Spotlights)」の章に記載されている項目の中から、主として生命保険の監督に関するトピックについて報告する。

■目次

1―はじめに
2―2018年のスポットライト
  1|英国のEU離脱(Brexit)
  2|欧州レベルでの改革
  3|ソルベンシーIIの3年間(Three years of SolvencyII)
  4|デジタル化(Digitalisation)
3―まとめ
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中村 亮一

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