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- 消費者物価(全国19年5月)-コアCPI上昇率は夏場にかけてゼロ%台前半へ
2019年06月21日
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1.コアCPI上昇率は前月から0.1ポイント縮小
コアCPIの内訳をみると、ガソリン(4月:前年比2.2%→5月:同2.8%)、灯油(4月:前年比3.0%→5月:同5.1%)の上昇幅は拡大したが、既往の原油安の影響から、電気代(4月:前年比5.8%→5月:同3.6%)、ガス代(4月:前年比5.5%→5月:同4.8%)の上昇幅が縮小したことから、エネルギー価格の上昇率は4月の前年比4.6%から同3.7%へと縮小した。

一方、10連休の効果剥落により宿泊料(4月:前年比3.8%→5月:同▲0.2%)、外国パック旅行(4月:前年比15.1%→5月:同6.6%)の伸びが大きく低下した。
コアCPI上昇率を寄与度分解すると、エネルギーが0.30%(4月:0.37%)、食料(生鮮食品を除く)が0.23%(4月:0.21%)、その他が0.26%(4月:0.31%)であった。
2.下落品目数が3ヵ月連続で減少

食料品に加え、電子レンジ、電気冷蔵庫、電気掃除機などの家庭用耐久財、テレビ、ビデオカメラなどの教養娯楽用耐久財でも上昇品目が増えている。
3.コアCPI上昇率は夏場にかけてゼロ%台前半へ
5月のコアCPIはエネルギー価格の上昇率鈍化、10連休による押し上げ効果の剥落から上昇率が鈍化した。
(お願い)本誌記載のデータは各種の情報源から入手・加工したものであり、その正確性と安全性を保証するものではありません。また、本誌は情報提供が目的であり、記載の意見や予測は、いかなる契約の締結や解約を勧誘するものではありません。
(2019年06月21日「経済・金融フラッシュ」)
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03-3512-1836
経歴
- ・ 1992年:日本生命保険相互会社
・ 1996年:ニッセイ基礎研究所へ
・ 2019年8月より現職
・ 2010年 拓殖大学非常勤講師(日本経済論)
・ 2012年~ 神奈川大学非常勤講師(日本経済論)
・ 2018年~ 統計委員会専門委員
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