2018年05月29日

プラチナと金の価格逆転が長期化~“当たり前”に潜む危険性

経済研究部 上席エコノミスト 上野 剛志

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■要旨

プラチナ価格が金(Gold)価格を下回る状況が長期化している。2015年初に両者の価格が逆転(プラチナ<金)してから、3年以上にわたって逆転現象が続いている。過去には2011年秋から2013年初にかけてもプラチナ価格が金価格を下回っていたが、一年余りで逆転現象は解消していた。また、当時は両者の価格差が最大200ドル/オンス程度であったのに対し、足元では400ドル/オンス程度(金が約1300ドル/オンス、プラチナが約900ドル/オンス)にまで拡大しており、強弱感がより鮮明になっている。
 
そして、このプラチナ価格と金価格の逆転長期化は、投資における貴重な教訓を示唆している。

■目次

1――プラチナと金の価格逆転が長期化
  1|際立つプラチナの弱さ
  2|プラチナ価格下落の背景
2――“当たり前”に潜む危険性
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経済研究部   上席エコノミスト

上野 剛志 (うえの つよし)

研究・専門分野
金融・為替、日本経済

経歴
  • ・ 1998年 日本生命保険相互会社入社
    ・ 2007年 日本経済研究センター派遣
    ・ 2008年 米シンクタンクThe Conference Board派遣
    ・ 2009年 ニッセイ基礎研究所

    ・ 順天堂大学・国際教養学部非常勤講師を兼務(2015~16年度)

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