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- 【東南アジア経済】ASEANの貿易統計(1月号)~輸出の好調続くも新型スマホ関連がピークアウトへ
2018年01月10日
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インドネシアの17年11月の輸出額は前年同月比13.2%増(前月:同19.6%増)と低下したものの、5ヵ月連続の二桁増を記録した。輸出の伸び率は、コモディティの価格上昇と需要拡大を受けて高水準で推移している。一方、輸入額も前年同月比19.6%増(前月:同23.8%増)と低下した結果、貿易収支は1.3億ドルの黒字と、前月から8.7億ドル黒字が縮小した(図表9)。
輸出を品目別に見ると、石油ガスが同15.2%増(前月:同40.2%増)と高水準ながらも伸びが鈍化した(図表10)。非石油ガスでは、輸出全体の7割を占める製造品が同13.6%増(前月:同12.7%増)と小幅に上昇した。電気機械(同1.3%減)は低迷しているものの、アパレル(同23.6%増)やゴム製品(同18.7%増)、宝飾品(同28.1%増)がそれぞれ好調だった。一方、農産品は同12.2%減(前月:同8.4%減)と減少傾向が続いたほか、鉱業品が同19.0%増(前月:同49.2%増)と鈍化した。
輸出を品目別に見ると、石油ガスが同15.2%増(前月:同40.2%増)と高水準ながらも伸びが鈍化した(図表10)。非石油ガスでは、輸出全体の7割を占める製造品が同13.6%増(前月:同12.7%増)と小幅に上昇した。電気機械(同1.3%減)は低迷しているものの、アパレル(同23.6%増)やゴム製品(同18.7%増)、宝飾品(同28.1%増)がそれぞれ好調だった。一方、農産品は同12.2%減(前月:同8.4%減)と減少傾向が続いたほか、鉱業品が同19.0%増(前月:同49.2%増)と鈍化した。
シンガポールの17年11月の輸出額(石油と再輸出除く)は前年同月比13.5%増と、前月(同22.8%増)から低下したものの、2ヵ月連続の二桁増となった。輸出の伸び率は、主力の電子製品と医薬品を中心に上下に振れているものの、石油化学製品の堅調な拡大が続いており、総じて増加基調は続いている。なお、総輸出額が前年同月比14.0%増(前月:同12.4%増)と上昇する一方、総輸入額が同15.1%増(前月:同18.1%増)と低下した結果、貿易収支は32.6億ドルの黒字と、前月から0.3億ドル黒字が増加した(図表11)。
輸出(石油と再輸出除く)を品目別に見ると、まず全体の約3割を占める電子製品は同9.4%増と、前月の同6.4%増から上昇して2ヵ月連続のプラスとなった(図表12)。電子製品の内訳を見ると、IC(同14.1%増)とPC(同16.2%増)、通信機器(同22.4%増)が好調を維持する一方、PC部品(同10.8%減)とダイオード・トランジスタ(同17.4%減)が低迷した。一方、電子製品と同じく全体の約3割を占める化学は同14.4%増(前月:同30.7%増)と高水準ながらも増勢が鈍化した。化学製品の内訳を見ると、医薬品が同7.4%増(前月:同27.4%増)、石油化学製品も同8.6%増(前月:同25.1%増)と、それぞれ低下した。
輸出(石油と再輸出除く)を品目別に見ると、まず全体の約3割を占める電子製品は同9.4%増と、前月の同6.4%増から上昇して2ヵ月連続のプラスとなった(図表12)。電子製品の内訳を見ると、IC(同14.1%増)とPC(同16.2%増)、通信機器(同22.4%増)が好調を維持する一方、PC部品(同10.8%減)とダイオード・トランジスタ(同17.4%減)が低迷した。一方、電子製品と同じく全体の約3割を占める化学は同14.4%増(前月:同30.7%増)と高水準ながらも増勢が鈍化した。化学製品の内訳を見ると、医薬品が同7.4%増(前月:同27.4%増)、石油化学製品も同8.6%増(前月:同25.1%増)と、それぞれ低下した。
フィリピンの17年11月の輸出額は前年同月比1.6%増と、前月の同7.1%増から低下した。輸出は好調の電子製品を中心に堅調な伸びを続けてきたが、足元では減速傾向が見られる。一方、輸入額も前年同月比18.5%増(前月:同13.1%増)と上昇した。結果、貿易収支は37.8億ドルの赤字と、前月から9.6億ドル赤字が拡大した(図表13)。
輸出シェア上位10品目を見ると、まず輸出全体の約5割を占める電子製品は同12.7%増と、前月の同13.7%増から低下したものの、高水準を維持した(図表14)。電子製品の内訳を見ると、遠距離通信機器(同40.3%減)に加えて電子データ処理機(同0.9%減)と計測制御機器(同4.6%減)が減少したものの、主力の半導体デバイス(同17.8%増)が大きく上昇した。
その他9品目については電極(同418.6%増)や金(同136.7%増)、電子機械・部品(47.5%増)、金属部品(同25.4%増)、雑製品(同14.8%増)が増加した一方、機械・輸送用機器(同33.7%減)、その他製造品(同26.8%減)、ココナッツオイル(同8.0%減)、イグニッション・ワイヤーセット(同0.1%減)が減少するなど、総じて増加した品目が多かった。
輸出シェア上位10品目を見ると、まず輸出全体の約5割を占める電子製品は同12.7%増と、前月の同13.7%増から低下したものの、高水準を維持した(図表14)。電子製品の内訳を見ると、遠距離通信機器(同40.3%減)に加えて電子データ処理機(同0.9%減)と計測制御機器(同4.6%減)が減少したものの、主力の半導体デバイス(同17.8%増)が大きく上昇した。
その他9品目については電極(同418.6%増)や金(同136.7%増)、電子機械・部品(47.5%増)、金属部品(同25.4%増)、雑製品(同14.8%増)が増加した一方、機械・輸送用機器(同33.7%減)、その他製造品(同26.8%減)、ココナッツオイル(同8.0%減)、イグニッション・ワイヤーセット(同0.1%減)が減少するなど、総じて増加した品目が多かった。
(お願い)本誌記載のデータは各種の情報源から入手・加工したものであり、その正確性と安全性を保証するものではありません。また、本誌は情報提供が目的であり、記載の意見や予測は、いかなる契約の締結や解約を勧誘するものではありません。
(2018年01月10日「経済・金融フラッシュ」)
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03-3512-1780
経歴
- 【職歴】
2008年 日本生命保険相互会社入社
2012年 ニッセイ基礎研究所へ
2014年 アジア新興国の経済調査を担当
2018年8月より現職
斉藤 誠のレポート
日付 | タイトル | 執筆者 | 媒体 |
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