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AIGのSIFI指定解除について-FSOCの公表内容と関係者の反応-
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4―AIG及び関係団体の反応
1|AIG(American International Group)の反応
AIGは、今回のFSOCのSIFI指定解除を歓迎する旨の声明を公表6している。
AIGの社長兼CEOであるBrian Duperreault氏 は、さらに「当評議会の決定は、2008年以来AIGの従業員が達成してきた相当な量の成功したディリスキング(derisking)を反映している7。当社は引き続き警戒的なリスク管理を行い、多くの規制当局と密接に協力して、強力なAIGが顧客にサービスを提供できるよう努めていくことをコミットする。」と述べた。
2017年9月29日
AIGは、SIFI指定を解除する金融安定監督評議会(FSOC)の決定に関して声明を発表する。
ニューヨーク - アメリカン・インターナショナル・グループ・インク(NYSE:AIG)は本日、AIGの社長兼CEOであるBrian Duperreault氏が、システム上重要な金融機関(SIFI)としてのAIGの指定を解除する金融安定監督評議会の決定に関して、以下の声明を公表した。
「AIGのSIFI指定を解除するという金融安定監督評議会の決定を歓迎する。評議会の決定は、2008年以来AIGの従業員が達成してきた相当な量の成功したディリスキング(derisking)を反映している。当社は引き続き警戒的なリスク管理を行い、多くの規制当局と密接に協力して、強力なAIGが顧客にサービスを提供できるよう努めていくことをコミットする。」
6 http://www.aig.com/content/dam/aig/america-canada/us/documents/investor-relations/2017/aig-issues-statement-on-the-financial-stability-oversight-council-decision.pdf
7 AIGは、2008年9月にほぼ崩壊して以来、数多くの事業ラインを売却し、事業を大幅に改善した。
ACLIも、今回のFSOCのSIFI指定解除に関して、以下の声明を公表8している。
これによれば、ACLIは、「我々は、FSOCのノンバンク金融会社をシステム上重要なものとして指定する権限を見直した後、権限を廃止すべきだと考えている。 FSOCは、この権限を矛盾して使用しており、透明性が欠けている。個々の指定に焦点を当てるのではなく、FSOCの主な責務は、米国の金融安定に対するマクロプルデンシャルリスクを評価することである。」とし、さらに「FSOCの構成は、州の保険監督当局を議決権のあるメンバーに含めるように変更する必要がある。」と述べている。
ACLIのDirk Kempthorne 会長兼CEOは、「生命保険会社の指定は、FSOCが意図した国の金融システムを保護する目的を果たしていない。」、 「生命保険会社は、システム上重要と指定されるべきではなく、FSOCは残りの生命保険会社の指定を取り消すべきである。」と述べた。
2017年9月29日
ACLI、FSOCのAIGの指定解除を承認
2008年の金融危機後、ドッド・フランク法は、金融安定監督評議会(FSOC)を設立し、リスクを特定し、国家の金融安定性に対する新たな脅威に対応した。FSOCは、特定のノンバンク金融会社を指定し、それらに連邦準備制度理事会による監督の対象となる体系的な指定を割り当てる権限が与えられている。
我々は、FSOCのノンバンク金融会社をシステム上重要なものとして指定する権限を見直した後、権限を廃止すべきだと考えている。 FSOCは、この権限を矛盾して使用しており、透明性が欠けている。個々の指定に焦点を当てるのではなく、FSOCの主な責務は、米国の金融安定に対するマクロプルデンシャルリスクを評価することである。
さらに、FSOCの構成は、州の保険監督当局を議決権のあるメンバーに含めるように変更する必要がある。 FSOCの歴史は、銀行規制当局が主体の組織は、唯一の保険専門家の投票メンバーの意見を割引いて、保険会社に影響を及ぼす誤った有害な決定をもたらすことを示している。この構造的変化はまた、保険会社に影響を及ぼすFSOCの勧告が、州の保険監督当局の直接的なインプットによって開発されることを確実にしなければならない。保険の主要な規制当局として、州の保険監督当局は、これらの勧告を実施することができる唯一の当局となる。
PCIも、以下の声明を公表9している。
PCIのDavid Sampson会長兼CEOは、「保険専門家の間での圧倒的な合意は、伝統的な保険活動がシステム上危険なものではないということである。」として、「SIFIとして数少ない保険会社を指定し、銀行のような連邦規制や資本要件に従わせることは、真のシステミックリスクを減らすものではなく、金融保障商品やサービスのコストを引き上げるものである。」と述べた。
さらに、「活動ベースのアプローチは、規制及び監督権限を、連邦銀行監督当局の代わりに、保険会社の場合には、州の保険監督当局を主な規制当局として維持することによって、効果的かつ調整された規制を可能にする。」、「PCIはFSOCの発表に拍手を送っており、ドッド・フランク法の改革を継続し、消費者と市場に利益をもたらす目標規制を強化することを楽しみにしている。」と述べた。
2017年9月29日
FSOCの発表は伝統的な保険活動がシステム上危険なものではないことを再確認する
ワシントン - David A. Sampson米国損害保険協会会長兼最高経営責任者(CEO)は、AIGをノンバンクのシステム上重要な金融機関(SIFI)とする指定を解除するという金融安定監督評議会(FSOC)の決定に対応して、次の声明を公表した。
「保険専門家の間での圧倒的な合意は、伝統的な保険活動はシステム上危険なものではないということである。」
「SIFIとして数少ない保険会社を指定し、それらを銀行のような連邦規制や資本要件に従わせることは、真のシステミックリスクを減らすものではなく、代わりに金融保障商品やサービスのコストを上昇させるものである。」
「PCIは、規制当局が金融会社を単に大規模であるからということだけで罰するのではなく、本当にシステム上危険な活動に焦点を当てることを長い間奨励してきた。会社の指定ではなくシステミックなリスクのある活動に焦点を当てることにより、政策立案者や監督当局は変化する市場状況に迅速に対応し、それが発生した場合はどこでも過度のリスクに対処する柔軟性がより高くなる。」
「FSOCのメンバーは、活動に基づくアプローチの下で、潜在的なシステミックリスクを特定し、主要な機能規制当局がそのリスクをどのようにして最適に規制するかを決定することを許容するために招集される。これは資産管理業界に採用されたアプローチであり、それは保険業界にとっても同様に適切である。」
「活動ベースのアプローチは、規制及び監督権限を、連邦銀行監督当局の代わりに、保険会社の場合には、州の保険監督当局を主要な監督当局に維持することによって、効果的かつ調整された規制を可能にする。」
「PCIはFSOCの発表に拍手を送っており、ドッド・フランク法の改革を継続し、消費者と市場に利益をもたらす目標規制を向上させることを楽しみにしている。」
(2017年10月11日「保険・年金フォーカス」)
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