2017年07月11日

欧州保険会社が2016年のSFCR(ソルベンシー財務状況報告書)を公表(1)-全体的な状況報告-

中村 亮一

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■要旨

欧州の保険会社各社が5月中旬から6月末にかけて、単体及びグループベースのSFCR(Solvency and Financial Condition Report:ソルベンシー財務状況報告書)を公表している。これは、2016年にソルベンシーII制度が導入されて以来、初めて対外公表されるソルベンシーと財務状況に関する詳細な報告書となっている。

今回を含めた4回のレポートで、各社が公表したSFCRについて、その概要を報告する。まずは、今回のレポートでは、SFCRの全体的な状況について報告し、次回以降のレポートで、欧州大手保険グループのSFCRから一部の項目(長期保証措置と移行措置の適用による影響、内部モデルと標準式の差異等)を抜粋して報告する。

■目次

1―はじめに
2―SFCR(ソルベンシー財務状況報告書)とは
  1|SFCRとは
  2|SFCRの内容
  3|SFCRの開示
  4|SFCRの開示スケジュール
3―SFCRの全体的な状況
  1|公表時期(単体及びグループSFCR)
  2|ボリューム(ページ数)
  3|使用言語
  4|QRTsの取扱
  5|独立監査人による監査報告書
  6|その他
4―今回のSFCR公表を受けての関係者の反応及び意見
  1|保険会社
  2|監督当局
  3|Deloitte の報告書
  4|アナリスト等のユーザー
5―まとめ
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中村 亮一

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