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コラム
2017年07月04日
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四半世紀ぶりに中国・北京を訪れた。正直、その変貌ぶりに驚いた。前回、私が降り立った北京空港は老朽化した薄暗い建物だった。2008年に供用開始された現在の北京首都国際空港第3ターミナルは、イギリス人建築家ノーマン・フォスター設計の洗練されたデザインだ。美しい印象の残る外観に明るく開放的な大空間は、世界中から大勢の人を迎え入れるのに相応しい空の玄関口と言えるだろう。
道路はたくさんの自転車であふれている。昔と異なる点は、恐らく多くの自転車がシェアサイクルであることだろう。地下鉄駅やバス停周辺はもちろん、道路のいたるところに自転車が置かれている。スマホの専用アプリを使うと、自転車の施錠が解除され、利用料金も自動的に決済される。『どこからでも乗れ、どこでも乗り捨てられる』という利便性が受け、利用者は爆発的に増えているようだ。
2008年の北京オリンピックを契機に中国の都市基盤は急速に整備された。13億人以上の人口を抱え、日本の26倍の国土を有する国の経済成長のパワーは凄まじい。しかし、急激な発展の副作用もある。北京の大気汚染は深刻で、現在も市内で使用される車の車両番号による総量規制が実施されている。今回は大雨のあとで、北京の空は青くとてもきれいだった。今後、中国という巨艦が、少子高齢社会を迎える中でどのように経済成長と環境保全を両立させて行くのか、その針路が注目される。
2008年の北京オリンピックを契機に中国の都市基盤は急速に整備された。13億人以上の人口を抱え、日本の26倍の国土を有する国の経済成長のパワーは凄まじい。しかし、急激な発展の副作用もある。北京の大気汚染は深刻で、現在も市内で使用される車の車両番号による総量規制が実施されている。今回は大雨のあとで、北京の空は青くとてもきれいだった。今後、中国という巨艦が、少子高齢社会を迎える中でどのように経済成長と環境保全を両立させて行くのか、その針路が注目される。
(2017年07月04日「研究員の眼」)
土堤内 昭雄
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