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2017年01月11日
EUソルベンシーIIにおけるLTG措置等の適用状況とその影響(2)-EIOPAの報告書の概要報告-
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これらの会社のEEA全体における技術的準備金の市場シェアは無視できるレベルであり、ギリシャの2社の国内市場におけるシェアも約10%にとどまっている。
なお、5社は、TRFRと同時にVAも適用している。
(2)SCR比率への影響
TRFRの非適用により、適用会社のSCR比率は154%から102%に52%ポイント低下する。
(3)技術的準備金への影響
TRFRの適用により、適用会社の技術的準備金は9%減少している。
3|TTPやTRFRの移行措置を適用しなかった場合の必要資本額
TTPやTRFRの移行措置を適用しなかった場合、4カ国からの35社がSCR要件を遵守しなくなる。
これらの会社がSCR要件を遵守するために必要な適格自己資本は、52.6億ユーロとなる。
国別では、ドイツが16社で34.6億ユーロという最も大きな金額が必要となり、ポルトガルが12社、13.9億ユーロで続いている。
なお、5社は、TRFRと同時にVAも適用している。
(2)SCR比率への影響
TRFRの非適用により、適用会社のSCR比率は154%から102%に52%ポイント低下する。
(3)技術的準備金への影響
TRFRの適用により、適用会社の技術的準備金は9%減少している。
3|TTPやTRFRの移行措置を適用しなかった場合の必要資本額
TTPやTRFRの移行措置を適用しなかった場合、4カ国からの35社がSCR要件を遵守しなくなる。
これらの会社がSCR要件を遵守するために必要な適格自己資本は、52.6億ユーロとなる。
国別では、ドイツが16社で34.6億ユーロという最も大きな金額が必要となり、ポルトガルが12社、13.9億ユーロで続いている。
4 プレス・リリースやエグゼクティブ・サマリーでは6社となっている。
(2017年01月11日「保険・年金フォーカス」)
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