- シンクタンクならニッセイ基礎研究所 >
- 年金 >
- 年金資産運用 >
- 株式のリスクプレミアムは存在するのか
2016年11月04日
文字サイズ
- 小
- 中
- 大
年金運用では、資産配分の決定が重要だと言われている。株式や債券にどれだけ投資するのかを決めることが、将来の運用成果の大部分を左右するからだ。資産配分を決める際の重要なインプットの一つが、株式リスクプレミアムである。債券に対して株式の期待リターンが高いならば、株式への配分が正当化される。
ここで、本当に株式のリスクプレミアムは存在するのか、という疑問に直面する。過去においても、債券のリターンが株式を上回る期間が何年もあった。リスクをとっても報われないなら、株式に投資する理由などない。
長期データを利用した海外における最近の研究によれば、多くの国の株式市場で、短期的にも長期的にも、株式のリスクプレミアムが存在することが確認された。株式投資への意義が与えられたという意味で、年金運用としては好ましい結果であろう。
しかし同時に、債券のリターンの方が高い可能性が、長い目でみたとしても、4割程度もあり得ることも明らかになった。そうすると、単に株式投資を行っていれば良いということでもないようだ。このような環境を意識した運用体制の構築が重要だろう。
ここで、本当に株式のリスクプレミアムは存在するのか、という疑問に直面する。過去においても、債券のリターンが株式を上回る期間が何年もあった。リスクをとっても報われないなら、株式に投資する理由などない。
長期データを利用した海外における最近の研究によれば、多くの国の株式市場で、短期的にも長期的にも、株式のリスクプレミアムが存在することが確認された。株式投資への意義が与えられたという意味で、年金運用としては好ましい結果であろう。
しかし同時に、債券のリターンの方が高い可能性が、長い目でみたとしても、4割程度もあり得ることも明らかになった。そうすると、単に株式投資を行っていれば良いということでもないようだ。このような環境を意識した運用体制の構築が重要だろう。
(2016年11月04日「ニッセイ年金ストラテジー」)
このレポートの関連カテゴリ
新着記事
-
2025年11月10日
「推し」とは何なのか(1)-「推し選」に対して思うこと -
2025年11月10日
グローバル株式市場動向(2025年10月)-米主要テック企業の好業績などから上昇が継続 -
2025年11月10日
米関税政策がもたらすインフレ圧力-9月CPIにみる足元の動向とリスク要因 -
2025年11月10日
中国の物価関連統計(25年10月)~コアCPIの上昇率が引き続き拡大 -
2025年11月10日
ブラックフライデーとEコマース~“選ばない買い物”の広がり-データで読み解く暮らしの風景
お知らせ
-
2025年07月01日
News Release
-
2025年06月06日
News Release
-
2025年04月02日
News Release
【株式のリスクプレミアムは存在するのか】【シンクタンク】ニッセイ基礎研究所は、保険・年金・社会保障、経済・金融・不動産、暮らし・高齢社会、経営・ビジネスなどの各専門領域の研究員を抱え、様々な情報提供を行っています。
株式のリスクプレミアムは存在するのかのレポート Topへ










