- シンクタンクならニッセイ基礎研究所 >
- 年金 >
- 年金資産運用 >
- ボラティリティーの変動に着目する運用
2016年07月05日
文字サイズ
- 小
- 中
- 大
近年、ボラティリティーの変動に着目する運用戦略が注目されている。ターゲット・ボラティリティー戦略とカバードコール戦略も、それらの一つである。
ファンドのリスク水準を一定に保つターゲット・ボラティリティー戦略は、リスクが上昇するなか、株価の下落が予測される局面で、株式配分を減らし、下方リスクを抑制する効果が期待できる。
カバードコール戦略は、海外における研究では、インデックス・ファンドに投資するよりも、リスクに対するリターンの効率性が高く、下方リスクも抑制できるとされている。
そこで、近年の日本市場のデータを利用し、これらの戦略の効果があったか検証した。日本市場では、株価の変動とボラティリティーの水準に明確な関係が観察されなかったため、ターゲット・ボラティリティー戦略は、これまでのところ、その効果を十分には発揮できていなかった。カバードコール戦略は、リスクに対するリターンの効率性が確認されたが、ボラティリティーの変動に対する効果は、相対的には低いものであった。
ファンドのリスク水準を一定に保つターゲット・ボラティリティー戦略は、リスクが上昇するなか、株価の下落が予測される局面で、株式配分を減らし、下方リスクを抑制する効果が期待できる。
カバードコール戦略は、海外における研究では、インデックス・ファンドに投資するよりも、リスクに対するリターンの効率性が高く、下方リスクも抑制できるとされている。
そこで、近年の日本市場のデータを利用し、これらの戦略の効果があったか検証した。日本市場では、株価の変動とボラティリティーの水準に明確な関係が観察されなかったため、ターゲット・ボラティリティー戦略は、これまでのところ、その効果を十分には発揮できていなかった。カバードコール戦略は、リスクに対するリターンの効率性が確認されたが、ボラティリティーの変動に対する効果は、相対的には低いものであった。
(2016年07月05日「ニッセイ年金ストラテジー」)
このレポートの関連カテゴリ
新着記事
-
2025年03月21日
東南アジア経済の見通し~景気は堅調維持、米通商政策が下振れリスクに -
2025年03月21日
勤務間インターバル制度は日本に定着するのか?~労働時間の適正化と「働きたい人が働ける環境」のバランスを考える~ -
2025年03月21日
医療DXの現状 -
2025年03月21日
英国雇用関連統計(25年2月)-給与(中央値)伸び率は5.0%まで低下 -
2025年03月21日
宇宙天気現象に関するリスク-太陽フレアなどのピークに入っている今日この頃
レポート紹介
-
研究領域
-
経済
-
金融・為替
-
資産運用・資産形成
-
年金
-
社会保障制度
-
保険
-
不動産
-
経営・ビジネス
-
暮らし
-
ジェロントロジー(高齢社会総合研究)
-
医療・介護・健康・ヘルスケア
-
政策提言
-
-
注目テーマ・キーワード
-
統計・指標・重要イベント
-
媒体
- アクセスランキング
お知らせ
-
2024年11月27日
News Release
-
2024年07月01日
News Release
-
2024年04月02日
News Release
【ボラティリティーの変動に着目する運用】【シンクタンク】ニッセイ基礎研究所は、保険・年金・社会保障、経済・金融・不動産、暮らし・高齢社会、経営・ビジネスなどの各専門領域の研究員を抱え、様々な情報提供を行っています。
ボラティリティーの変動に着目する運用のレポート Topへ