- シンクタンクならニッセイ基礎研究所 >
- 保険 >
- 欧米保険事情 >
- 超長期の金利水準はどのように決定されていくべきなのか―UFR(終局フォワードレート)について―
超長期の金利水準はどのように決定されていくべきなのか―UFR(終局フォワードレート)について―
このレポートの関連カテゴリ
文字サイズ
- 小
- 中
- 大
■要旨
50年、60年といった超長期の金利がどのような水準になっているのかということについて、一般の人は気にすることはないと思うが、生命保険会社は終身保険等の超長期の保険商品を販売しているため、将来的にこれらの契約から収入される保険料や支払われる保険金等のキャッシュフローを現時点まで割り引いて、現在価値を求めることによって、適正な責任準備金評価を行うために、超長期の金利水準の設定が重要になってくる。
ところが、一般的に市場で得られる一定の流動性がある信頼度の高い金利は、20年、30年といった期間までに限定されるため、これらを超える期間の金利については、限られた市場金利も参考にしながら、何らかの考え方に基づいて設定していく必要がある。
一般的に、このように既知のデータに基づいてそのデータの範囲の外側で予想される数値を求める手法を「補外法(Extrapolation method)」と呼んでいるが、それにはいくつかの手法が存在する。
このレターでは、超長期の金利を補外する手法の1つとして代表的なUFR(終局フォワードレート)を使用する手法について、その概要を説明するとともに、EU(欧州連合)におけるソルベンシーIIを含む具体的な使用例及びUFRを巡る最近の議論の状況等について紹介する。
(2015年07月13日「基礎研レター」)
このレポートの関連カテゴリ
中村 亮一のレポート
日付 | タイトル | 執筆者 | 媒体 |
---|---|---|---|
2025/08/20 | 曲線にはどんな種類があって、どう社会に役立っているのか(その12)-螺旋と渦巻の応用- | 中村 亮一 | 研究員の眼 |
2025/08/07 | 複素数について(その3)-複素数の工学・物理学への応用- | 中村 亮一 | 研究員の眼 |
2025/08/04 | EIOPAがソルベンシーIIのレビューに関する最初のRTS(案)等のセットを欧州委員会に提出等 | 中村 亮一 | 保険・年金フォーカス |
2025/07/23 | 数字の「36」に関わる各種の話題-36という数字は、実は意外なところでも現れてくるようだ- | 中村 亮一 | 研究員の眼 |
新着記事
-
2025年08月26日
大砲かバターか-国防費の大幅引き上げに動く欧州の現実 -
2025年08月26日
芝浦電子に対するM&A攻防-公開買付期間の延長 -
2025年08月26日
相続における死亡保険金-遺留分侵害請求 -
2025年08月26日
今週のレポート・コラムまとめ【8/19-8/25発行分】 -
2025年08月25日
「持ち家か、賃貸か」。法的視点から「住まい」を考える(4)~「所有権」の制限:「公法上の制限」は公共の福祉のため~
レポート紹介
-
研究領域
-
経済
-
金融・為替
-
資産運用・資産形成
-
年金
-
社会保障制度
-
保険
-
不動産
-
経営・ビジネス
-
暮らし
-
ジェロントロジー(高齢社会総合研究)
-
医療・介護・健康・ヘルスケア
-
政策提言
-
-
注目テーマ・キーワード
-
統計・指標・重要イベント
-
媒体
- アクセスランキング
お知らせ
-
2025年07月01日
News Release
-
2025年06月06日
News Release
-
2025年04月02日
News Release
【超長期の金利水準はどのように決定されていくべきなのか―UFR(終局フォワードレート)について―】【シンクタンク】ニッセイ基礎研究所は、保険・年金・社会保障、経済・金融・不動産、暮らし・高齢社会、経営・ビジネスなどの各専門領域の研究員を抱え、様々な情報提供を行っています。
超長期の金利水準はどのように決定されていくべきなのか―UFR(終局フォワードレート)について―のレポート Topへ