- シンクタンクならニッセイ基礎研究所 >
- 暮らし >
- 芸術文化 >
- 地域アーツカウンシル――その現状と展望
■要旨
文化政策の分野でアーツカウンシルへの関心が高まっている。
5月22日に閣議決定された「文化芸術の振興に関する基本的な方針(第4次)」では、「日本版アーツカウンシルの本格導入について必要な措置を講ずる」と記され、国のアーツカウンシルはさらなる拡充が図られようとしている。
地方公共団体においても、アーツコミッション・ヨコハマ(横浜市、2007年7月)、沖縄版アーツカウンシル(沖縄県、2012年8月)、アーツカウンシル東京(東京都、2012年11月)、大阪アーツカウンシル(大阪府・市、2013年7月)など、設置が続いている。
アーツカウンシルは1945年の英国が発祥とされ、「芸術文化に対する助成を基軸に、政府・行政組織と一定の距離を保ちながら、文化政策の執行を担う専門機関」のことである。
本稿では、地域アーツカウンシル(国ではなく地方公共団体等が設立、設置するアーツカウンシル的な機能を持った組織、事業体)について、日本の現状を整理し地方公共団体の文化予算などを手がかりにモデルを提示した。
さらに、英国と米国における地域アーツカウンシルと国の関係を調査し、日本の文化政策の変遷を振り返りながら、(1)中間支援機能の担い手、(2)新たな地域文化専門職の確立、(3)助成制度の運営に伴うシンクタンク機能の充実、(4)五輪文化プログラムの全国展開に向けた基盤づくり、(5)全国ネットワークへの展開という5つの視点で地域アーツカウンシルの意義や役割を整理し、将来を展望した。
吉本 光宏 (よしもと みつひろ)
研究・専門分野
(2015年05月29日「基礎研レポート」)
公式SNSアカウント
新着レポートを随時お届け!日々の情報収集にぜひご活用ください。
新着記事
-
2024年05月16日
欧州大手保険Gの2023年の生命保険新契約業績-商品タイプ別・地域別の販売動向・収益性の状況- -
2024年05月16日
持家(注文住宅)の戸当たり床面積は過去27年で27㎡縮小~主に世帯人員の減少により小規模化が進む~ -
2024年05月16日
QE速報:1-3月期の実質GDPは前期比▲0.5%(年率▲2.0%)-内外需ともに落ち込み、2四半期ぶりのマイナス成長 -
2024年05月16日
家計消費の動向(~2024年3月)-実質賃金マイナスで全体では低迷、外出型消費は改善傾向だが温度差も、マインドは上向き -
2024年05月15日
国内株式の逆張り投資は健在~2024年4月の投信動向~
レポート紹介
-
研究領域
-
経済
-
金融・為替
-
資産運用・資産形成
-
年金
-
社会保障制度
-
保険
-
不動産
-
経営・ビジネス
-
暮らし
-
ジェロントロジー(高齢社会総合研究)
-
医療・介護・健康・ヘルスケア
-
政策提言
-
-
注目テーマ・キーワード
-
統計・指標・重要イベント
-
媒体
- アクセスランキング
お知らせ
-
2024年04月02日
News Release
-
2024年02月19日
News Release
-
2023年07月03日
News Release
【地域アーツカウンシル――その現状と展望】【シンクタンク】ニッセイ基礎研究所は、保険・年金・社会保障、経済・金融・不動産、暮らし・高齢社会、経営・ビジネスなどの各専門領域の研究員を抱え、様々な情報提供を行っています。
地域アーツカウンシル――その現状と展望のレポート Topへ