2014年03月31日

トリエンナーレの時代――国際芸術祭は何を問いかけているのか

吉本 光宏

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■要旨

瀬戸内国際芸術祭2013、あいちトリエンナーレ2013、十和田奥入瀬芸術祭、神戸ビエンナーレ2013、中之条ビエンナーレ2013。昨年、全国各地で開催されたトリエンナーレ、ビエンナーレ形式の大規模な芸術祭である。今月下旬には中房総国際芸術祭いちはらアート×ミックスが始まり、夏にはヨコハマトリエンナーレ2014、札幌国際芸術祭2014、そして秋には国東半島芸術祭も開催予定だ。トリエンナーレは3年に1回、ビエンナーレは2年に1回開催される国際美術展・芸術祭で、海外ではヴェネチア、ドクメンタ(独カッセル)、ミュンスター彫刻プロジェクト(独、ミュンスター)、リヨン、リバプール、サンパウロ、イスタンブール、光州(韓国)、釜山、広州(中国)、台北、シンガポール、シドニーなどの例が知られている。

しかし、ひとつの国で、これほど多くの大規模かつ多様なトリエンナーレが開催されている国は日本をおいて他にないのではないか。しかもそのほとんどが2000年以降に創設されたものである。

本稿では、国内外のトリエンナーレの開催状況を整理した上で、日本の主要なトリエンナーレの目的や事業内容、成果などを検証し、トリエンナーレの意味や社会的な役割を考察したい。

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吉本 光宏 (よしもと みつひろ)

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(2014年03月31日「基礎研レポート」)

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