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- 企業物価指数(2013年10月)~4ヶ月連続で前年比は2%を超える上昇率に
■見出し
・企業物価指数は前年比で7ヶ月連続の上昇
・交易条件は4ヶ月ぶりに改善
・消費財は前年比で11ヶ月連続の上昇
■introduction
11月13日に日本銀行から発表された企業物価指数によると、2013年10月の国内企業物価は前年比2.5%と7ヶ月連続で上昇し、9月の同2.2%から上昇率が拡大した。前年比では、4ヶ月連続で2%を超える高い上昇率となっている。また、対前月比では▲0.1%と低下したものの、夏季電力料金調整後では同0.1%と4ヶ月連続で上昇している。
国内企業物価(前年比)が高止まりしている要因としては、機械類の下落幅が縮小しつつある上、鉄鋼・建材関連、為替・海外市況連動型、電力・都市ガス・水道、素材の上昇幅が数ヶ月前よりも拡大したことがある。昨年10月の78~79円台に比べ、今年10月は20円程度の円安となったことから、為替・海外市況連動型が前年比での上昇に最も寄与した。また、震災復興事業や消費増税前の住宅建設の増加を背景に、建材需要が高まったことで、製材・木製品は前年比13.6%(9月:12.3%)、鉄鋼は前年比3.5%(9月:0.2%)、スクラップ類は前年比36.8%(9月:24.6%)と上昇率が拡大している。
今後は(1)海外経済回復に伴う国際商品市況の上昇、(2)国内景気回復持続に伴う需給バランスの改善、(3)貿易赤字の恒常化、米国のQE3縮小に伴う日米金利差の拡大を主因とした円安基調、(4)燃料費の増加を背景とした大手電力会社による電力料金の更なる値上げ、から国内企業物価(前年比)は更に上昇幅を拡大していくことだろう。
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押久保 直也 (おしくぼ なおや)
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