- シンクタンクならニッセイ基礎研究所 >
- 経済 >
- 日本経済 >
- 企業物価指数(2013年9月)~ 3ヶ月連続で前年比は2%を超える上昇率に
■見出し
・企業物価指数は前年比で6ヶ月連続の上昇
・交易条件は2ヶ月ぶりに悪化
・消費財は前年比で10ヶ月連続の上昇
■introduction
10月11日に日本銀行から発表された企業物価指数によると、2013年9月の国内企業物価は前年比2.3%と6ヶ月連続で上昇し、8月と同じ上昇率となった。前年比では、3ヶ月連続で2%を超える高い上昇率となっている。また、対前月比では0.3%と4ヶ月連続で上昇した。
国内企業物価(前年比)が高止まりしている要因としては、機械類の下落幅が縮小しつつある上、為替・海外市況連動型、電力・都市ガス・水道、素材(その他)、鉄鋼・建材関連の上昇幅が数ヶ月前よりも拡大したことがある。昨年9月の77~78円台に比べ、今年9月は11円程度の円安となったことから、為替・海外市況連動型が前年比での上昇に最も寄与した。また、9月1日から北海道・東北・四国の3電力会社が企業向け電力料金の値上げを実施したことを主因として、電力・都市ガス・水道は前年比での上昇率が拡大している(8月:8.4%→9月:9.9%)。
今後は(1)海外経済回復に伴う国際商品市況の上昇、(2)国内景気回復持続に伴う需給バランスの改善、(3)貿易赤字の恒常化、米国のQE3縮小に伴う日米金利差の拡大を主因とした円安基調、(4)住宅投資への駆け込み需要を背景とした建設資材高騰、から国内企業物価(前年比)は更に上昇幅を拡大していくことだろう。
このレポートの関連カテゴリ
押久保 直也 (おしくぼ なおや)
研究・専門分野
日本経済、財政
ソーシャルメディア
新着記事
-
2021年01月25日
新型コロナ ワクチンのただ乗り-ワクチン忌避をいかに減らすか? -
2021年01月25日
バイデン政権が発足-安定政権も、新型コロナ対策と追加経済対策が喫緊の課題となる中で厳しい船出 -
2021年01月22日
バイデン新政権発足、円相場への影響は?~マーケット・カルテ2月号 -
2021年01月22日
ECB政策理事会-政策変更なし、経済見通しも想定内 -
2021年01月22日
未婚化と雇用 ~コロナ禍で求められる雇用の確保~
レポート紹介
-
研究領域
-
経済
-
金融・為替
-
資産運用・資産形成
-
年金
-
社会保障制度
-
保険
-
不動産
-
経営・ビジネス
-
暮らし
-
ジェロントロジー(高齢社会総合研究)
-
医療・介護・健康・ヘルスケア
-
政策提言
-
-
注目テーマ・キーワード
-
統計・指標・重要イベント
-
媒体
- アクセスランキング
お知らせ
-
2021年01月21日
News Release
-
2020年10月15日
News Release
-
2020年07月09日
News Release
【企業物価指数(2013年9月)~ 3ヶ月連続で前年比は2%を超える上昇率に】【シンクタンク】ニッセイ基礎研究所は、保険・年金・社会保障、経済・金融・不動産、暮らし・高齢社会、経営・ビジネスなどの各専門領域の研究員を抱え、様々な情報提供を行っています。
企業物価指数(2013年9月)~ 3ヶ月連続で前年比は2%を超える上昇率にのレポート Topへ