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- 緩慢な成長続く米経済 ~包括改定でGDP規模は3%強拡大
<米国経済の概況>
- 4-6月期GDPは1.7%と予想は上回ったものの低水準に留まる。1-3月期は1.1%へと下方修正されるなど年初以降の増税・歳出削減の影響は否めず、緩慢な成長が続いた。
- 経済指標では強弱が混在する状況が続いている。住宅関連指標と自動車販売は概ね堅調であるが、いずれも金利上昇の影響が大きく今後の動向が注目される。また、7月ISM指数が急回復する中、鉱工業生産指数は横ばいに留まった。7月雇用者増はやや軟化、失業率は7.4%に低下したものの、FRBが資産購入縮小を開始するには力不足と思われる。
<GDP包括改定の影響>
- GDP改定では実績値が直近4四半期に渡って下方修正された。2013年のGDPの市場予想平均は1%台に低下し、FRB等の見通しも引き下げられる可能性がある。
- 算出方法の改定では、研究開発支出の設備投資組み入れ等でGDPが3%以上増大するなどかつてない規模の改定を実施。米国の得意とするエンターテイメント産業等のGDP組み入れにより、米国経済の規模的な優位性を高めよう。
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土肥原 晋
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(2013年08月16日「Weekly エコノミスト・レター」)
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