- シンクタンクならニッセイ基礎研究所 >
- 経済 >
- アジア経済 >
- 【台湾GDP】足もと改善したが、不透明感も強い
文字サイズ
- 小
- 中
- 大
1.現状:2%台に回復
台湾の行政院主計処(DGBAS)は7月31日、2013年4-6月期の実質域内総生産(GDP)の速報値を公表した。成長率は前年同期比(原系列)で+2.27%となり、前期の2013年1-3月期(同+1.67%)から加速し、同機関が5月時点に予測していた伸び率(同+1.98%)も上回った。前期比(季節調整済)の伸び率は+0.59%だった。
2.先行き:良し悪し混在で、不透明感は強い
2013年4-6月期の成長率は2%を回復したが、項目ごとに見ると良し悪しが混在している。1-3月期には、資本財を中心とする輸入が増えてきたため、投資需要の高まりも期待されたが、今期は投資や輸出の回復が顕在化しなかった。輸入は再び鈍化、輸出は横ばい、投資に関しては伸び率がマイナスに転じてしまった。
製造業は、在庫指数の改善が続く一方で、成長を牽引する肝心の出荷指数が伸び悩むなど、先行きの不透明感を払拭しきれずにいる状況である。特に、中国向けの輸出については先行きの不透明感が濃い。中国に以前ほどの牽引力が見られないことに加え、液晶パネル需要の押し上げ材料になっていたと見られる省エネ家電購入補助策が、今年5月で終了したためだ。
(2013年08月01日「経済・金融フラッシュ」)
このレポートの関連カテゴリ

03-3512-1818
- 【職歴】
2006年 日本生命保険相互会社入社(資金証券部)
2009年 日本経済研究センターへ派遣
2010年 米国カンファレンスボードへ派遣
2011年 ニッセイ基礎研究所(アジア・新興国経済担当)
2014年 同、米国経済担当
2014年 日本生命保険相互会社(証券管理部)
2020年 ニッセイ基礎研究所
2023年より現職
・SBIR(Small Business Innovation Research)制度に係る内閣府スタートアップ
アドバイザー(2024年4月~)
【加入団体等】
・日本証券アナリスト協会 検定会員
高山 武士のレポート
日付 | タイトル | 執筆者 | 媒体 |
---|---|---|---|
2025/07/03 | ユーロ圏失業率(2025年5月)-失業率はやや上昇したが、依然低位安定 | 高山 武士 | 経済・金融フラッシュ |
2025/07/02 | ユーロ圏消費者物価(25年6月)-総合指数の前年比2%水準が継続 | 高山 武士 | 経済・金融フラッシュ |
2025/06/20 | 英国金融政策(6月MPC公表)-金利据え置きで従来の利下げペースを維持 | 高山 武士 | 経済・金融フラッシュ |
2025/06/19 | ロシアGDP(2025年1-3月期)-前期比成長率でマイナスに転じる | 高山 武士 | 経済・金融フラッシュ |
新着記事
-
2025年07月03日
ユーロ圏失業率(2025年5月)-失業率はやや上昇したが、依然低位安定 -
2025年07月03日
IAIGsの指定の公表に関する最近の状況(14)-19の国・地域からの60社全てのIAIGsのグループ名が公開された- -
2025年07月03日
BMIと体型に関する認識のズレ~年齢・性別による認識の違いと健康行動の関係 -
2025年07月03日
私的年金のカバレッジ拡大に向けて -
2025年07月03日
機関投資家はネイチャーポジティブにどう向き合っていくか?
レポート紹介
-
研究領域
-
経済
-
金融・為替
-
資産運用・資産形成
-
年金
-
社会保障制度
-
保険
-
不動産
-
経営・ビジネス
-
暮らし
-
ジェロントロジー(高齢社会総合研究)
-
医療・介護・健康・ヘルスケア
-
政策提言
-
-
注目テーマ・キーワード
-
統計・指標・重要イベント
-
媒体
- アクセスランキング
お知らせ
-
2025年07月01日
News Release
-
2025年06月06日
News Release
-
2025年04月02日
News Release
【【台湾GDP】足もと改善したが、不透明感も強い】【シンクタンク】ニッセイ基礎研究所は、保険・年金・社会保障、経済・金融・不動産、暮らし・高齢社会、経営・ビジネスなどの各専門領域の研究員を抱え、様々な情報提供を行っています。
【台湾GDP】足もと改善したが、不透明感も強いのレポート Topへ