2013年07月05日

7月ECB政策理事会:フォワード・ガイダンスを導入

経済研究部 常務理事 伊藤 さゆり

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欧州中央銀行(ECB)は、4日の7月の政策理事会で金融政策の先行きを示すフォワード・ガイダンスを導入することを決めた。声明文には、「政策金利は長期にわたり、現在の水準か、それよりも低い水準に留まる」との記述が挿入、予見可能な将来の政策金利のバイアスが下方であることが示された。

ECBが、このタイミングで、フォワード・ガイダンスを導入した目的は、限られた追加緩和の選択肢を温存するとともに、銀行同盟への取り組みを金融政策面から支え、促すことにあると思われる。

(2013年07月05日「経済・金融フラッシュ」)

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経済研究部   常務理事

伊藤 さゆり (いとう さゆり)

研究・専門分野
欧州の政策、国際経済・金融

経歴
  • ・ 1987年 日本興業銀行入行
    ・ 2001年 ニッセイ基礎研究所入社
    ・ 2023年7月から現職

    ・ 2011~2012年度 二松学舎大学非常勤講師
    ・ 2011~2013年度 獨協大学非常勤講師
    ・ 2015年度~ 早稲田大学商学学術院非常勤講師
    ・ 2017年度~ 日本EU学会理事
    ・ 2017年度~ 日本経済団体連合会21世紀政策研究所研究委員
    ・ 2020~2022年度 日本国際フォーラム「米中覇権競争とインド太平洋地経学」、
               「欧州政策パネル」メンバー
    ・ 2022年度~ Discuss Japan編集委員
    ・ 2023年11月~ ジェトロ情報媒体に対する外部評価委員会委員
    ・ 2023年11月~ 経済産業省 産業構造審議会 経済産業政策新機軸部会 委員

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