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- 景気ウォッチャー調査13年3月~現状判断DIは過去最高水準に並ぶ
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■見出し
・現状判断DIは5ヶ月連続の上昇
・先行き判断DIは5ヶ月ぶりの低下
■introduction
4月8日に内閣府から発表された2013年3月の景気ウォッチャー調査によると、景気の現状に対する判断DIは57.3となり、前月を4.1ポイント上回り5ヶ月連続の上昇となった。
これは(1)「円安、株価上昇等に伴い消費者マインドが大幅に改善していることを受け、衣類から高額商品まで売り上げが好調なこと」(2)「景況感が大幅に改善している中、今年は花見のシーズンが例年より早かったことで、花見客を中心にコンビニでの商品販売が好調であったこと」(3)「住宅業界において消費増税による駆け込み需要が本格化してきたこと」(4)「安倍政権による景気刺激策に伴う景況感の大幅な改善を受け、サービス関連業などにまで幅広く求人が増えていること」などが影響していると考えられる。
一方、景気の先行きに対する判断DIは57.5となり、前月を0.2ポイント下回り5ヶ月ぶりの低下となった。これは(1)「新車効果の剥奪に伴う自動車販売の頭打ちが予想されていること」(2)「円安に伴う輸入物価上昇により、製造コストが増加することで、収益が圧迫されることへの懸念が高まったこと」などが影響していると思われる。
2013年3月の調査では先行き判断DIは5ヶ月ぶりに低下するなど上昇基調が一服したものの、現状判断DIは7年ぶりに過去最高水準まで上昇した。仕入価格や電気料金の上昇等によるコスト増への懸念など不安材料があるものの、消費増税に伴う駆け込み需要や安倍政権の景気刺激策による景気回復への期待感が強く見られるなど、景気は持ち直している。
(2013年04月09日「経済・金融フラッシュ」)
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押久保 直也 (おしくぼ なおや)
研究・専門分野
日本経済、財政
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