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リスク評価における収益率分布の再現はどれほど重要か -長期の投資家にとって重要な課題について考える
金融研究部 主任研究員・年金総合リサーチセンター・ジェロントロジー推進室・ESG推進室兼任 高岡 和佳子
■見出し
1――はじめに
2――論点の整理
3――具体的手法と結果
4――おわりに
■introduction
資産運用を行うには、投資行動から発生するリスクの特定、評価など適切なリスク管理プロセスを経ることが大切である。リスク管理の一環として用いられるバリュー・アット・リスクに代表されるリスクを定量的に評価する手法の多くは、投資対象資産の収益率分布を想定する必要がある。しかし、投資対象資産の収益率分布の特徴を詳細に見れば見るほど、これを表現することが難しくなる。そして、より複雑な分布形を用いる必要性に迫られるが、このような対応に掛かるコストは決して少なくない。一方、投資期間に着目すると、投資期間が長期になるほど収益率分布が単純化されていくようである。つまり、投資期間の長い投資家にとって収益率分布の特徴を詳細に勘案するメリットは小さく、コストに見合わないかもしれない。
当レポートでは、収益率の振舞いを再現しようとする試みを紹介するとともに、長期の投資家にとって投資対象資産の収益率分布を再現することがどの程度重要なのか、モデルを用いて評価する。さらに、リスク評価手法の特徴を整理した上で、評価結果を基に長期の投資家にとってリスク管理上重要な課題を明らかにする。
(2013年03月28日「基礎研レポート」)
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03-3512-1851
- 【職歴】
1999年 日本生命保険相互会社入社
2006年 ニッセイ基礎研究所へ
2017年4月より現職
【加入団体等】
・日本証券アナリスト協会検定会員
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