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- 景気ウォッチャー調査13年2月~現状判断DIは10ヶ月ぶりに50を上回る高水準に
■見出し
・現状判断DIは4ヶ月連続の上昇
・先行き判断DIは4ヶ月連続の上
■introduction
3月8日に内閣府から発表された2013年2月の景気ウォッチャー調査によると、景気の現状に対する判断DIは53.2となり、前月を3.7ポイント上回り4ヶ月連続の上昇となった。
これは(1)「円安、株価上昇等に伴い景況感が改善している中、エコカー補助金制度終了直後の反動減が落ち着き、新型車効果から新車販売が好調なこと」(2)「中国の大気汚染問題が深刻化していることを受け、空気清浄機を中心とした家電製品の販売高が好調であったこと」(3)「安倍政権による金融緩和強化に伴い為替が円安に大きく振れたことで、製造業を中心に多くの企業の収益に改善の傾向が見られること」(4)「円安による業績改善から製造業を中心に雇用が持ち直しつつある中で、安倍政権による大型公共工事が実施される建設関係を中心に求人が増えたこと」などが影響していると考えられる。
一方、景気の先行きに対する判断DIは57.7となり、前月を1.2ポイント上回り4ヶ月連続の上昇となった。これは(1)「安倍政権の景気刺激策に伴う消費マインドの改善を受け、個人消費が活発化するとみられること」(2)「緊急経済対策が実行されるに伴い、人材需要が徐々に活性化していくとみられること」などが影響していると思われる。
2013年2月の調査では現状判断DI、先行き判断DIは共に前月を上回っており、現状判断DIは10ヶ月ぶりに50を上回る水準まで持ち直した。欧州債務問題の再燃など不安材料があるものの、消費増税に伴う駆け込み需要や安倍政権の景気刺激策による景気回復への期待感が見られるなど、景気は持ち直してきている。
(2013年03月11日「経済・金融フラッシュ」)
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押久保 直也 (おしくぼ なおや)
研究・専門分野
日本経済、財政
押久保 直也のレポート
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