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- 景気ウォッチャー調査13年1月~先行き判断DIは7年ぶりの高水準に
■見出し
・現状判断DIは3ヶ月連続の上昇
・先行き判断DIは3ヶ月連続の上昇
■introduction
2月8日に内閣府から発表された2013年1月の景気ウォッチャー調査によると、景気の現状に対する判断DIは49.5となり、前月を3.7ポイント上回り3ヶ月連続の上昇となった。
これは(1)「エコカー補助金制度終了に伴い落ち込んでいた自動車販売が持ち直してきたこと」(2)「円安、株価上昇等に伴い景況感が改善している中、高額品などの消費が強かったこと」(3)「住宅業界において消費増税による駆け込み需要が出始めてきたこと」(4)「安倍政権による金融緩和強化に伴い為替が円安に大きく振れたことで、製造業を中心に多くの企業の収益に改善の傾向が見られること」などが影響していると考えられる。
一方、景気の先行きに対する判断DIは56.5と2006年4月以来となる55を上回る高水準となり、前月を5.5ポイント上回り3ヶ月連続の上昇となった。これは(1)「春先にかけて、新社会人や新入学などの新生活ニーズが期待されること」(2)「安倍政権の景気刺激策に伴う消費マインドの改善を受け、個人消費が活発化するとみられること」などが影響していると思われる。
2013年1月の調査では現状判断DI、先行き判断DIは共に前月を上回っており、先行きDIは2006年4月以来となる55を上回る水準まで持ち直した。欧州債務問題の再燃、日中関係の悪化に起因する経済活動への悪影響など不安材料があるものの、消費増税に伴う駆け込み需要や安倍政権の景気刺激策による景気回復への期待感が見られるなど、景気はすでに底入れしたとみられる。
(2013年02月12日「経済・金融フラッシュ」)
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押久保 直也 (おしくぼ なおや)
研究・専門分野
日本経済、財政
押久保 直也のレポート
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