- シンクタンクならニッセイ基礎研究所 >
- 保険 >
- 保険会計・ソルベンシー >
- 生保の利益指標を巡る最近の動向
文字サイズ
- 小
- 中
- 大
■見出し
1――はじめに
2――定着しつつも改善点が指摘される基礎利益指標
3――EV(エンベディッド・バリュー)指標に関する動向
4――グループ利益指標としてのEVの活用例
■introduction
IASB(国際会計基準審議会)は、今後の中期計画策定にあたり、国際会計基準に関し検討すべきテーマの選定を広く求めた。これに対し、ASBJ(企業会計基準委員会)は、「表示及び開示(当期純利益、その他の包括利益(OCI)に関連)」を重点項目のひとつとして提案している。これは、IASBの包括利益重視の方向性に対して、純利益、包括利益の位置づけを改めて問うという、古くて新しいテーマである。このように、「利益指標はいかにあるべきか」は未だ決着していない重要な課題である。
当レポートでは、(1)生保の利益指標の一つである「基礎利益」について、留意点を簡単に紹介する。続いて、(2)最近重視されつつある経済価値ベースの企業価値指標であるEV(Embedded Value)を取り上げ、金融危機の経験を経て、EUの大手会社が推奨していた市場整合的EVと呼ばれる手法が、見直さざるを得ない状況となった経緯を紹介する。おわりに、(3)EV指標の活用例のひとつとして、わが国の損保系保険グループによる「修正利益」指標を紹介したい。今後とも、経済価値ベース指標の活用が進むことになろう。
(2012年10月22日「保険・年金フォーカス」)
このレポートの関連カテゴリ
関連レポート
荻原 邦男
荻原 邦男のレポート
日付 | タイトル | 執筆者 | 媒体 |
---|---|---|---|
2014/07/29 | カナダの健全性規制の動向 | 荻原 邦男 | 保険・年金フォーカス |
2014/06/24 | 低金利環境の影響を試算するEU保険業界の第三回ストレステストの実施 | 荻原 邦男 | 保険・年金フォーカス |
2014/05/15 | IAIS(保険監督者国際機構)による資本規制の検討動向 | 荻原 邦男 | 基礎研レポート |
2014/04/07 | 「大正10年における乳幼児死亡率改善」と「後藤新平」-専門知とは何か | 荻原 邦男 | 基礎研マンスリー |
新着記事
-
2025年05月16日
令和の米騒動に対する包括的対策~米価格高騰を解消するために~ -
2025年05月16日
日本の民間活力はどの国と対比するのが適切か-国民負担控除後の1人あたりGDP実額から- -
2025年05月16日
英国GDP(2025年1-3月期)-前期比では0.7%に加速 -
2025年05月16日
QE速報:1-3月期の実質GDPは前期比▲0.2%(年率▲0.7%)-4四半期ぶりのマイナス成長、外需の落ち込みを内需がカバーできず -
2025年05月16日
わが国のホテル投資市場規模(2024年)
レポート紹介
-
研究領域
-
経済
-
金融・為替
-
資産運用・資産形成
-
年金
-
社会保障制度
-
保険
-
不動産
-
経営・ビジネス
-
暮らし
-
ジェロントロジー(高齢社会総合研究)
-
医療・介護・健康・ヘルスケア
-
政策提言
-
-
注目テーマ・キーワード
-
統計・指標・重要イベント
-
媒体
- アクセスランキング
お知らせ
-
2025年04月02日
News Release
-
2024年11月27日
News Release
-
2024年07月01日
News Release
【生保の利益指標を巡る最近の動向】【シンクタンク】ニッセイ基礎研究所は、保険・年金・社会保障、経済・金融・不動産、暮らし・高齢社会、経営・ビジネスなどの各専門領域の研究員を抱え、様々な情報提供を行っています。
生保の利益指標を巡る最近の動向のレポート Topへ