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- 景気ウォッチャー調査12年5月~現状判断DI、先行き判断DI共に前月から低下
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■見出し
・現状判断DIは2ヶ月連続の前月比マイナス
・先行き判断DIは2ヶ月ぶりの前月比マイナス
■introduction
6月8日に内閣府から発表された2012年5月の景気ウォッチャー調査によると、景気の現状に対する判断DIは47.2となり、前月の50.9を3.7ポイント下回り、2ヶ月連続の前月比マイナスとなった。これは(1)「天候不順に伴う販売不振により、堅調に推移していた一般小売店での販売に一服感が見られたこと」(2)「ゴールデンウィークの反動から旅行・交通機関等サービス業への需要が低迷していること」(3)「製造業を中心に円高による価格競争力の低下及び生産の減少が懸念されていること」などが影響していると考えられる。
一方、景気の先行きに対する判断DIは48.1となり、前月の50.9を2.8ポイント下回り、2ヶ月ぶりの前月比マイナスとなった。これは(1)「エコカー補助金制度の終了により、堅調であった自動車販売台数の大幅な低下が想定されること」(2)「円高や電力不足等により、製造業を中心に企業収益の大幅な減益が想定されること」などが影響していると思われる。
2012年5月の調査では現状判断DI、先行き判断DI共に50を下回る水準まで下がった。東日本大震災からの復興需要が引き続き景気を下支えすることが期待されるものの、夏に向けての電力不足問題や欧州債務危機の再燃等の不安材料がリスク要因として顕在化しつつあるといえる。
(2012年06月11日「経済・金融フラッシュ」)
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押久保 直也 (おしくぼ なおや)
研究・専門分野
日本経済、財政
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