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- 香港オフィス市場の特徴
- 国際金融センターである香港は、近年、中国経済成長の恩恵を受け、中国事業拠点としてその重要性をさらに高めてきた。
- 香港のオフィス市場は、オフィス賃料が世界一高く、セントラル地区を中心にエリア毎の賃料格差が明確である。セントラルの突出して高い賃料水準には、大手不動産会社とグローバル企業という、ビルオーナーとテナントの特徴も大きく影響している。大手不動産会社がセントラルの主要ビルを寡占する状況は東京と類似しているが、東京と異なり、香港では、新規のビル開発余地が限られ、供給過剰懸念が小さいという特徴もある。
- 香港のリート市場(H-REIT)では、商業施設に特化した「リンクリート」がアジア最大の銘柄である。一方、オフィス系リートは概して小規模で、プライムオフィス市場におけるH-REITの存在感は小さく、シンガポールとは対照的である。
- 近年の中国経済成長に伴い、香港の不動産価格は著しく上昇してきたが、現在は調整局面を迎えている。2012年は、さらに価格調整が進むとの見方が強いが、2013年以降を見据えた魅力的な投資機会になるとも考えられる。中期的に、香港の中国事業拠点としての重要性は変わらないとみられ、また、香港からマカオへの橋梁開通などによる新たな成長も期待できる。
- 海外からの投資手段としては、グレードBオフィスへの直接投資の他、リートや不動産会社株式への投資による間接的なプライムオフィス投資も可能である。
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増宮 守
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(2012年05月28日「不動産投資レポート」)
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