2012年04月25日

米2月住宅価格~ピーク比の下落幅が最大に

土肥原 晋

文字サイズ

2月ケース・シラー20都市指数は、季節調整前値では前月比▲0.8%、季節調整後では同0.2%と分かれたが、前年比では▲3.5%と下落が続いた。中でも、アトランタの急落が止まらず、指数全体でも金融危機後の最低値を更新するなど、底割れの動きも窺える。
一方、FHFA月例指数(季節調整後値)では前月比0.3%と上昇、前年比でも0.4%と4年半ぶりに上昇に転じたが、地域ごとの指数ではなお一進一退の状況にあり、全体としては反転というよりも底這い的な動きに留まる。
住宅市場では、景気の回復傾向の中、低金利等で購入余裕度が高水準にある一方、差し押さえ物件増や貸出し基準の強化が価格を抑制している。当面、住宅価格の調整局面が続きそうだ。

(2012年04月25日「経済・金融フラッシュ」)

Xでシェアする Facebookでシェアする

土肥原 晋

研究・専門分野

公式SNSアカウント

新着レポートを随時お届け!
日々の情報収集にぜひご活用ください。

週間アクセスランキング

レポート紹介

【米2月住宅価格~ピーク比の下落幅が最大に】【シンクタンク】ニッセイ基礎研究所は、保険・年金・社会保障、経済・金融・不動産、暮らし・高齢社会、経営・ビジネスなどの各専門領域の研究員を抱え、様々な情報提供を行っています。

米2月住宅価格~ピーク比の下落幅が最大にのレポート Topへ