- シンクタンクならニッセイ基礎研究所 >
- 経済 >
- 欧州経済 >
- 止まらないユーロ圏の危機の飛び火:包括策の実行、さらに踏み込んだ対策も必要
2011年11月18日
- 「ギリシャ、イタリアの政策実行の意思と能力への不安の拡大」と「EFSFの能力強化の遅れ」が、ユーロ圏首脳会議での包括策合意後に危機が拡大した原因だ。
- ギリシャ、イタリアの経済に精通した親ユーロ派のテクノクラートが率いる暫定政権の発足は好材料だが、新首相の政治的な手腕や総選挙後の政策の継続性の見極めが必要だ。
- EFSFは新たな機能の運用指針こそ固まったが、レバレッジ化による救済能力引き上げの成果は不透明で、現時点ではEFSFは「防火壁」機能を果たせないままだ。
- EUの基本条約の救済禁止条項や物価安定という使命との兼ね合いで「政府に対する最後の貸し手」となることを明言できないECBの国債買い入れ頼みの状況を改めなければ、不安が不安を呼ぶ悪循環は続く。
- ユーロ圏が深刻な景気後退を回避、世界的悪影響の拡大を抑えるためにも、フランスばかりでなく、中小の財政健全国にも及び始めた圧力(下図)が、域内における危機意識の共有化を促し、包括策の早期実現とより踏み込んだ措置につながることを期待したい。

このレポートの関連カテゴリ

03-3512-1832
ソーシャルメディア
新着記事
-
2021年01月21日
2020年度特別調査 「第3回 新型コロナによる暮らしの変化に関する調査」 調査結果概要 -
2021年01月21日
EIOPAがソルベンシーIIの2020年レビューに関する意見をECに提出(2)-助言内容(LTG措置及び株式リスク措置)- -
2021年01月21日
貿易統計20年12月-10-12月期の外需寄与度は前期比1.0%(年率3.9%)のプラスに -
2021年01月20日
行動経済学から見たネット型マッチングサービスの課題と期待~コロナ禍における少子化対策として~ -
2021年01月20日
2020年中国REIT市場の現状と今後の見通し~公募REITが始動、民間資本や個人投資家に期待~
レポート紹介
-
研究領域
-
経済
-
金融・為替
-
資産運用・資産形成
-
年金
-
社会保障制度
-
保険
-
不動産
-
経営・ビジネス
-
暮らし
-
ジェロントロジー(高齢社会総合研究)
-
医療・介護・健康・ヘルスケア
-
政策提言
-
-
注目テーマ・キーワード
-
統計・指標・重要イベント
-
媒体
- アクセスランキング
お知らせ
-
2021年01月21日
News Release
-
2020年10月15日
News Release
-
2020年07月09日
News Release
【止まらないユーロ圏の危機の飛び火:包括策の実行、さらに踏み込んだ対策も必要】【シンクタンク】ニッセイ基礎研究所は、保険・年金・社会保障、経済・金融・不動産、暮らし・高齢社会、経営・ビジネスなどの各専門領域の研究員を抱え、様々な情報提供を行っています。
止まらないユーロ圏の危機の飛び火:包括策の実行、さらに踏み込んだ対策も必要のレポート Topへ