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8月以来の介入に踏み切る(10/31日):協調でもなく、G20の前でもあったが、断固たる姿勢を示す
総合政策研究部 研究理事 チーフエコノミスト・経済研究部 兼任 矢嶋 康次
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■見出し
・8月以来の介入に踏み切る
・円高のメリットを取りに、中長期の円高対策を急げ
■introduction
政府は8月以来の介入に踏み切った。じりじり進む円高に、安住淳財務相は「値動きが一方的だ」「実体経済を反映しない投機的な動きが続く場合は、必要であれば、しかるべき断固たる措置を執らせてもらう」と繰り返し投機筋をけん制する姿勢を示していた。
先週、日銀の追加緩和とセットで介入があってもおかしくはなかったが、円高進行のスピードが緩やかだったため見送りとなった。しかし、ここで一回市場を戻しておかないと、円の水準がどんどん切り下がってしまうリスクが高いとの判断だろう。またここにきて産業界から円高への悲鳴も高まっていた。
今回も8月と同様に協調介入は難しい。危機収束に躍起となる欧州や、急速な景気減速の米国との協調介入は難しい状況だ。また、今週末にはG20があり新興国を刺激しかねない協調介入というオプションは、先進各国は取りにくい。
介入を巡る環境は極めて厳しく、介入の効果も8月同様に限定的と思われるが、じりじり最高値を更新し続ける円に政府としても「断固たる措置・姿勢」を示す必要があった。
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