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- 小売業は引き続き持ち直しの動き~商業販売統計11年6月
■見出し
・小売業は引き続き持ち直しの動き
・百貨店、コンビニとも東北での増加が顕著に
■introduction
7月28日に経済産業省から公表された11年6月の商業販売統計速報によると、小売業販売額は前年比1.1%の11兆1370億円と、4ヵ月ぶりに増加に転じた。季節調整済前月比では2.9%と、4月以降、3ヵ月続けて高い伸びとなった。
物価変動の影響を除いた実質値(当研究所試算値)では前年比1.0%と7ヵ月ぶりの増加となった。
業種別では、7月の地上デジタル放送への完全移行を前にテレビの駆け込み需要がみられたことや、節電対策の高まりを背景として、エアコン、扇風機などの暑さ対策品が好調に推移したことから機械器具小売業が前年比15.2%の大幅増加となったのに加え、クールビズ商材の伸びから、繊維・衣服・身の回り品小売業が同4.1%と増加した。また、震災以降、大幅な落ち込みとなっていた自動車小売業はサプライチェーンの回復に伴い、前年比▲17.3%と、4月の同▲37.8%を底に2ヵ月続けて減少幅が縮小している。自動車小売業の寄与度をみると、4月に▲4.9%となった後、5月(▲2.8%)、6月(▲2.2%)と押し下げ幅の縮小が続いている。
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桑畠 滋
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