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- 7月ECB政策理事会:25bpの追加利上げ/投機的格付けのポルトガル国債も担保としての受け入れを継続
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■見出し
・予告どおり追加利上げへ。投機的格付けでもポルトガル国債の担保としての受け入れを継続
・不確実性は依然高いが景気回復基調は継続、インフレ・リスクは上振れとの判断を維持
・ロールオーバー案の決定は「政府の責任」、ECBの立場は「ノー・デフォルト」
■introduction
欧州中央銀行(ECB)は7日に7月の政策理事会を開催、4月に続く25bpの追加利上げと投機的水準に格下げされたポルトガル国債の担保としての受け入れ継続を決めた。
今後の金融政策については、経済活動の基調はポジティブで、インフレ・リスクは上振れとの判断を維持、「金融政策スタンスは緩和的」との判断を示し、物価の上振れリスクを「とても注意深く監視する」姿勢を示していることから考えて、10~12月期に追加利上げとなる可能性が高いと言えよう。
現在協議中のギリシャ向けの第二次金融支援におけるロールオーバーの内容は「政府の責任」で決定すべきこととした上で、ロールオーバーの結果、格付けがデフォルトに引下げられた場合のギリシャ国債の担保としての取扱いについては明言を避け、特例措置を導入する可能性もあることが示唆された。
(2011年07月08日「経済・金融フラッシュ」)
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03-3512-1832
- ・ 1987年 日本興業銀行入行
・ 2001年 ニッセイ基礎研究所入社
・ 2023年7月から現職
・ 2011~2012年度 二松学舎大学非常勤講師
・ 2011~2013年度 獨協大学非常勤講師
・ 2015年度~ 早稲田大学商学学術院非常勤講師
・ 2017年度~ 日本EU学会理事
・ 2017年度~ 日本経済団体連合会21世紀政策研究所研究委員
・ 2020~2022年度 日本国際フォーラム「米中覇権競争とインド太平洋地経学」、
「欧州政策パネル」メンバー
・ 2022年度~ Discuss Japan編集委員
・ 2023年11月~ ジェトロ情報媒体に対する外部評価委員会委員
・ 2023年11月~ 経済産業省 産業構造審議会 経済産業政策新機軸部会 委員
伊藤 さゆりのレポート
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