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改めて問う“円高とは?”~実質実効レートでみる円相場
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■要 旨
1. 2008年9月の金融危機以降急上昇した円の対ドル為替レートは、昨年5月以降にさらに上昇し、11月に一時80.21円に達した。これは1995年4月以来15年ぶりの水準となる。円高は輸出にとって逆風となるため、日本経済への危機感が大きく高まることとなった。その後も円は高止まりしており、危機感も未だ払拭されていない。
2. 上記の円ドルレートに対し、しばしば通過の総合力として参照される指標である「実質実効レート」では、直近の水準は1995年の円高局面と比べて約3割の円安水準にある。この2つの円相場の乖離は、「名目なのか実質なのか」「対ドルなのか対複数通過(実効)なのか」という2つの視点の違いによって説明される。
3. 主要通貨の実質実効レートの直近の水準を過去と比較した場合、長期の趨勢として10年で見ると、円は大幅に安くなっている一方で、高成長を続ける一部新興国通貨が大きく上昇している。ただし、金融危機を挟んだこの3年間の動きを見ると、円の上昇が突出しており、海外市場を主力とする企業や海外企業との競合が激しい企業には逆風である点は否めない。
4.また、対ドルでの15年ぶりの円高が、円高不況など過去の円高ドル安時の苦い記憶から、「日本経済がダメになる」というマインドの悪化が、株安や・投資抑制など実際の経済活動へマイナスの影響をもたらす点には注意が必要だ。
(2011年03月02日「ニッセイ景況アンケート」)
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