- シンクタンクならニッセイ基礎研究所 >
- 経済 >
- 日本経済 >
- 貿易統計09年5月~赤字基調を脱した貿易収支
■見出し
・1年7ヵ月ぶりに輸出の伸びが輸入の伸びを上回る
・4-6月期の外需寄与度は大幅なプラスへ
・自動車輸出の減少幅が縮小
■introduction
財務省が6月24日に公表した貿易統計によると、5月の貿易収支は2,998億円の黒字(前年比▲12.1%)となり、ほぼ事前の市場予想(ロイター集計:2,128億円、当社予想は4,854億円)通りの結果となった。輸出の減少幅が前月の前年比▲39.1%から同▲40.9%へと若干拡大したが、内需低迷に伴い輸入の減少幅が前月の同▲35.8%から同▲42.4%へと大きく拡大し、1年7ヵ月ぶりに輸出の伸びが輸入の伸びを上回った。
貿易収支は原数値では4ヵ月連続の黒字、季節調整値でも2,224億円と2ヵ月連続で黒字となり、黒字幅は前月の817億円から拡大した(4月の実績値は前月時点の▲521億円から上方修正)。アジア向けを中心とした輸出の持ち直しと内需不振に伴う輸入の低迷により、昨年夏場以降続いてきた貿易収支の赤字基調は脱したものと判断される。
輸出の内訳を数量、価格に分けてみると、輸出数量が前年比▲36.0%(4月:同▲35.9%)、輸出価格が前年比▲7.7%(4月:同▲5.1%)であった。
輸入の内訳は、輸入数量が前年比▲24.1%(4月:同▲20.3%)、輸入価格が前年比▲24.2%(4月:同▲19.5%)であった。
このレポートの関連カテゴリ
03-3512-1836
- ・ 1992年:日本生命保険相互会社
・ 1996年:ニッセイ基礎研究所へ
・ 2019年8月より現職
・ 2010年 拓殖大学非常勤講師(日本経済論)
・ 2012年~ 神奈川大学非常勤講師(日本経済論)
・ 2018年~ 統計委員会専門委員
公式SNSアカウント
新着レポートを随時お届け!日々の情報収集にぜひご活用ください。
新着記事
-
2024年05月09日
フィリピン経済:24年1-3月期の成長率は前年同期比5.7%増~財輸出が回復して成長率が小幅に上昇 -
2024年05月09日
2024年4月、グローバル株式市場は反落 -
2024年05月09日
曲線にはどんな種類があって、どう社会に役立っているのか(その5)-サイクロイド(その性質等)- -
2024年05月09日
「新築マンション価格指数」でみる東京23区のマンション市場動向【2023年】(2)~コロナ禍以降、「駅近」志向が高まる一方、「住居の広さ」と「中心部までのアクセス」への評価は揺り戻しの動きも -
2024年05月09日
基礎研REPORT(冊子版)5月号[vol.326]
レポート紹介
-
研究領域
-
経済
-
金融・為替
-
資産運用・資産形成
-
年金
-
社会保障制度
-
保険
-
不動産
-
経営・ビジネス
-
暮らし
-
ジェロントロジー(高齢社会総合研究)
-
医療・介護・健康・ヘルスケア
-
政策提言
-
-
注目テーマ・キーワード
-
統計・指標・重要イベント
-
媒体
- アクセスランキング
お知らせ
-
2024年04月02日
News Release
-
2024年02月19日
News Release
-
2023年07月03日
News Release
【貿易統計09年5月~赤字基調を脱した貿易収支】【シンクタンク】ニッセイ基礎研究所は、保険・年金・社会保障、経済・金融・不動産、暮らし・高齢社会、経営・ビジネスなどの各専門領域の研究員を抱え、様々な情報提供を行っています。
貿易統計09年5月~赤字基調を脱した貿易収支のレポート Topへ