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6月日銀決定会合:2ヶ月連続の景況感の上方修正
総合政策研究部 研究理事 チーフエコノミスト・経済研究部 兼任 矢嶋 康次
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■見出し
・2ヶ月連続での景況感の上方修正 : ただし、先行きの慎重さに変化なし
・9月末期限の異例な措置 : 8月決定会合までには「延長」が決められるのでは、
■introduction
日銀は16日の金融政策決定会合で、景気の現状判断を5月の「悪化を続けている」から「大幅に悪化したあとに下げ止まりつつある」に2カ月連続で上方修正した(次項参照)。上方修正は、輸出・生産が持ち直しに転じつつあることが要因となっている。
また、先行きについても「当面は、こうした景気下げ止まりの動きが次第に明確になっていく可能性が高い」と5月の「悪化のテンポが徐々に和らぎ、次第に下げ止まっていく可能性が高い」から上方修正している。
ただし、この上方修正について白川総裁は、4月末に公表した展望レポートの見通しに沿った動きで従来見通しを修正したわけではないと説明している。
また会見で底入れ判断かとの質問に、「(1)内外の在庫調整の進捗、(2)極端な不安心理の後退、(3)内外で積極的な財政、金融政策が実施された。しかし、この3つはそれ自体として、先行きの自律的な民間需要の回復を保証するものではない。内外の在庫調整が終わった後の最終需要の動向がポイントになるが、その点について日銀は慎重に判断している」と述べている。先月同様先行きについてはかなり慎重なスタンスであることに変化はなさそうだ。
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