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- 6月ECB政策理事会:政策金利は据え置き、カバード・ボンド買い取りは7月開始
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■見出し
・レポ金利は1%で据え置き、コリドーは±75bpで維持
・カバード・ボンド買い取りは7月開始、一定の条件を満たす債券が対象
・ユーロシステム・スタッフの経済見通しは成長のマイナス幅縮小、2010年半ばのプラス転化を予想
・想定以上の下振れがなければ、ECBの政策は現状維持
■introduction
欧州中央銀行(ECB)は4日に政策理事会を開催、政策金利(レポ金利)を1%で据え置き、前回理事会で予告したカバード・ボンドの買い取りについて7月に開始することなどの具体的内容を公表した。
ユーロシステムのスタッフによる経済見通しは、2009年は4.6%という大幅なマイナス成長を予想、マイナス成長は2010年も続くという内容であった。2009年の年間の成長率は、08年末と09年1~3月期の急激な落ち込みによって押し下げられる部分が大きく、先行きは「成長率のマイナス幅はかなり縮小し、底固めの局面を経て、2010年半ばまでにプラス成長に転じる」とした。
追加の金融緩和について、トリシェ総裁は、「事前にコミットしない」というスタンスを貫いたが、今回の会見のトーンを踏まえると、2010年半ばにかけて想定以上の下振れがなければ、現状維持となる可能性が高いと思われる。
(2009年06月05日「経済・金融フラッシュ」)
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03-3512-1832
- ・ 1987年 日本興業銀行入行
・ 2001年 ニッセイ基礎研究所入社
・ 2023年7月から現職
・ 2011~2012年度 二松学舎大学非常勤講師
・ 2011~2013年度 獨協大学非常勤講師
・ 2015年度~ 早稲田大学商学学術院非常勤講師
・ 2017年度~ 日本EU学会理事
・ 2017年度~ 日本経済団体連合会21世紀政策研究所研究委員
・ 2020~2022年度 日本国際フォーラム「米中覇権競争とインド太平洋地経学」、
「欧州政策パネル」メンバー
・ 2022年度~ Discuss Japan編集委員
・ 2023年11月~ ジェトロ情報媒体に対する外部評価委員会委員
・ 2023年11月~ 経済産業省 産業構造審議会 経済産業政策新機軸部会 委員
伊藤 さゆりのレポート
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