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日本が「世界一の長寿国」と呼ばれて久しい。将来についてはあくまで予測だが、グラフを見ると、世代(生まれ年)が進むにつれて線が右にシフトしており、長寿化の進行が読み取れる。表でも、「死亡数が最多となる年齢」「平均死亡年齢」ともに、世代を追うごとに上昇している。
この「世代ごとに進む長寿化」の影で、「世代内の長寿リスク」が拡大している。表の「死亡数最多年齢での死亡数」を見ると、将来予測が基礎データの大半になっている1940年生まれを除いて、この人数が減少している。
一方、死亡年齢のばらつき具合を示す「標準偏差」は、増加傾向にある。これらの数値は、「平均で何歳まで生きるという情報が役に立ちにくくなり、いつ死亡するのかを予想しづらくなっている」ことを示している。この状況は男性で顕著だ。
「世代内の長寿リスク」への対処方法には、終身年金やリーバース・モーゲージなどがある。これらはあまり普及していないが、今後の普及促進が期待される。
(2009年04月24日「基礎研マンスリー」)
03-3512-1859
- 【職歴】
1995年 日本生命保険相互会社入社
2001年 日本経済研究センター(委託研究生)
2002年 ニッセイ基礎研究所(現在に至る)
(2007年 東洋大学大学院経済学研究科博士後期課程修了)
【社外委員等】
・厚生労働省 年金局 年金調査員 (2010~2011年度)
・参議院 厚生労働委員会調査室 客員調査員 (2011~2012年度)
・厚生労働省 ねんきん定期便・ねんきんネット・年金通帳等に関する検討会 委員 (2011年度)
・生命保険経営学会 編集委員 (2014年~)
・国家公務員共済組合連合会 資産運用委員会 委員 (2023年度~)
【加入団体等】
・生活経済学会、日本財政学会、ほか
・博士(経済学)
中嶋 邦夫のレポート
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