- シンクタンクならニッセイ基礎研究所 >
- 金融・為替 >
- 金融政策 >
- 3月日銀決定会合:劣後特約付き貸し付け導入、長期国債増額
■見出し
・劣後特約付き貸し付け導入: 財務の健全性には問題あるが、果敢に踏み込んだ政策
・国債買入増額:月1.4兆円から1.8兆円へ、
■introduction
日銀は17日の通常会合で、銀行が発行する劣後ローンや劣後債を日銀が引き受けを決定、18日には長期国債買入れ額をこれまでの月1.4兆円から1.8兆円に増額することを決めた。
CP、社債、銀行保有株、劣後債務の引き受けなど日銀の金融政策は完全に財政政策の領域に入った。現状の経済・金融情勢からすれば、今後もこの流れは強まるだろう。損失に対して政府保証など財務の健全性をどのように確保するか、その具体的な方策が必要だ。具体的な方策がないと日銀が今後政策を打ち出しても、市場の反応は政策の効果にはむかわず、日銀の健全性がなくなるということばかりにいってしまいかねない。
長期国債の買入増額について、日銀は金融調節上の必要に基づきと説明しているが、市場は日銀が財政ファイナンスに組み込まれつつあると見るだろう。政府は追加経済対策で国債増額が避けられず、政府から日銀に対して買入増額を要請する可能性が高く、増額は今後も続くだろう。
このレポートの関連カテゴリ
03-3512-1837
- ・ 1992年 :日本生命保険相互会社
・ 1995年 :ニッセイ基礎研究所へ
・ 2021年から現職
・ 早稲田大学・政治経済学部(2004年度~2006年度・2008年度)、上智大学・経済学部(2006年度~2014年度)非常勤講師を兼務
・ 2015年 参議院予算委員会調査室 客員調査員
公式SNSアカウント
新着レポートを随時お届け!日々の情報収集にぜひご活用ください。
新着記事
-
2024年05月09日
フィリピン経済:24年1-3月期の成長率は前年同期比5.7%増~財輸出が回復して成長率が小幅に上昇 -
2024年05月09日
2024年4月、グローバル株式市場は反落 -
2024年05月09日
曲線にはどんな種類があって、どう社会に役立っているのか(その5)-サイクロイド(その性質等)- -
2024年05月09日
「新築マンション価格指数」でみる東京23区のマンション市場動向【2023年】(2)~コロナ禍以降、「駅近」志向が高まる一方、「住居の広さ」と「中心部までのアクセス」への評価は揺り戻しの動きも -
2024年05月09日
基礎研REPORT(冊子版)5月号[vol.326]
レポート紹介
-
研究領域
-
経済
-
金融・為替
-
資産運用・資産形成
-
年金
-
社会保障制度
-
保険
-
不動産
-
経営・ビジネス
-
暮らし
-
ジェロントロジー(高齢社会総合研究)
-
医療・介護・健康・ヘルスケア
-
政策提言
-
-
注目テーマ・キーワード
-
統計・指標・重要イベント
-
媒体
- アクセスランキング
お知らせ
-
2024年04月02日
News Release
-
2024年02月19日
News Release
-
2023年07月03日
News Release
【3月日銀決定会合:劣後特約付き貸し付け導入、長期国債増額】【シンクタンク】ニッセイ基礎研究所は、保険・年金・社会保障、経済・金融・不動産、暮らし・高齢社会、経営・ビジネスなどの各専門領域の研究員を抱え、様々な情報提供を行っています。
3月日銀決定会合:劣後特約付き貸し付け導入、長期国債増額のレポート Topへ