2008年12月16日

08年7-9月期資金循環統計:前年比で過去最大の落ち込み

総合政策研究部 常務理事 チーフエコノミスト・経済研究部 兼任 矢嶋 康次

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■見出し

・個人金融資産残高: 前年比で過去最大の落ち込み
・フローの動き(時価除き) : 安全回避のトレンドに変化なし

■introduction

08年7-9月期末の個人金融資産残高は、4-6月期末から37兆円減少し1467兆円となった(図表1)。前年比では▲5.2%と過去最大の落ち込みとなっている。
金融資産の減少は、(1)株価下落による時価減少(図表3)、(2)時価変動の影響を除いたフロー(流入)減少(図表4)、の両方が影響している。10-12月以降、リーマン破綻で金融市場の冷え込みは続いており、時価・フロー(流入額)両面での減少の動きは継続しそうだ。

(2008年12月16日「経済・金融フラッシュ」)

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総合政策研究部   常務理事 チーフエコノミスト・経済研究部 兼任

矢嶋 康次 (やじま やすひで)

研究・専門分野
金融財政政策、日本経済 

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