- シンクタンクならニッセイ基礎研究所 >
- >
- 運用リスク管理 >
- サブプライム問題を契機に変わる構図
文字サイズ
- 小
- 中
- 大
■目次
1--------CDS市場の動向
2--------CDS価格の決定要因分析
3--------まとめ
■introduction
昨今、信用力に関する市場情報として、デフォルト事由を取引対象とするCDS(クレジットデフォルトスワップ)というデリバティブ取引価格が注目を集めている。事実、信用リスクに対する警戒感が高まる中で、CDS市場の代表的なインデックスが上昇し、CDS取引残高も増加傾向にある。
国内市場全体の動向として、CDSインデックス(iTraxx Japan インデックス5年物)の推移を確認すると、2007年6月末まで、CDS価格は安定的に推移していたことがわかる。サブプライム問題の金融市場への波及が表面化した2007年7月末から8月にかけて、銀行をはじめとする金融機関のCDS価格が急上昇した。それまでの約2年間、メガバンクの平均CDS価格はインデックスを常に下回っていたが、これを機にインデックスとの大小関係が逆転した。また、インデックス自体も僅かながら上昇し、
その後不穏な動きを見せるものの、ほぼ横ばいで推移した。しかし、2007年末から2008年3月にかけて、CDS価格は大幅かつ急激に上昇し、その後一度は下落に転じるも以前の水準に戻すことなく、2008年5月頃より再び上昇している。
(2008年09月26日「基礎研マンスリー」)
このレポートの関連カテゴリ
大山 篤之
大山 篤之のレポート
日付 | タイトル | 執筆者 | 媒体 |
---|---|---|---|
2015/07/03 | 私立大学のスリム化はなにをもたらすか | 大山 篤之 | ニッセイ基礎研所報 |
2015/05/21 | FRB利上げ時期予想で注目される「影の金利」~異次元緩和下の日本の「影の金利」を推計してみた | 大山 篤之 | 研究員の眼 |
2015/04/28 | 大学経営統合事業戦略モデル | 大山 篤之 | 基礎研レポート |
2014/11/25 | 消費税率引上げ先送りにより日本国債格下げはあるか?~市場が注視する日本のデフォルト時期 | 大山 篤之 | 研究員の眼 |
新着記事
-
2025年04月18日
米住宅着工・許可件数(25年3月)-着工件数は市場予想を大幅に下回り、前月比▲11.4%と24年3月以来の減少幅 -
2025年04月18日
資金決済法の改正案-デジタルマネーの流通促進と規制強化 -
2025年04月18日
消費者物価(全国25年3月)-コアCPI上昇率は25年度入り後も3%台が続く公算 -
2025年04月17日
「新築マンション価格指数」でみる東京23区のマンション市場動向【2024年】~都心は価格上昇が加速。一方、下期にかけて南西部は伸び率鈍化、北部と東部は下落に転じる。 -
2025年04月17日
令和の米騒動が起きた背景と農業の現状~米の価格高騰はなぜ起きた?~
レポート紹介
-
研究領域
-
経済
-
金融・為替
-
資産運用・資産形成
-
年金
-
社会保障制度
-
保険
-
不動産
-
経営・ビジネス
-
暮らし
-
ジェロントロジー(高齢社会総合研究)
-
医療・介護・健康・ヘルスケア
-
政策提言
-
-
注目テーマ・キーワード
-
統計・指標・重要イベント
-
媒体
- アクセスランキング
お知らせ
-
2025年04月02日
News Release
-
2024年11月27日
News Release
-
2024年07月01日
News Release
【サブプライム問題を契機に変わる構図】【シンクタンク】ニッセイ基礎研究所は、保険・年金・社会保障、経済・金融・不動産、暮らし・高齢社会、経営・ビジネスなどの各専門領域の研究員を抱え、様々な情報提供を行っています。
サブプライム問題を契機に変わる構図のレポート Topへ