- シンクタンクならニッセイ基礎研究所 >
- 金融・為替 >
- 金融政策 >
- 須田審議委員講演(8/28):ある程度確信が持てれば、それなりの行動を取る必要
■見出し
・講演:不断にインフレリスクに対峙しておくことが、中銀としての重要な責務
・会見:ある程度確信が持てれば、それなりの行動を取る必要がある
■introduction
須田審議委員が8月28日に石川県で講演を行った。
先月の水野審議委員、今回の須田審議委員と、タカ派と見られる2人の講演が消費者物価指数発表の前日に組まれており、日銀の「利上げの火消滅ばかりか、利下げ観測が強まる、ということは避ける」との思惑があるのではと考えてしまう。
須田審議委員は講演で「不断にインフレリスクに対峙しておくことが、中央銀行としての重要な責務だ」と述べ、「足もと国際商品市況が調整局面にあるからといって、インフレリスクに対する警戒を怠るべきではない」と指摘した。会見では利上げに質問が集中する中、「物価安定の下での持続的な成長パスに復するというシナリオの蓋然性について、ある程度確信が持てれば、私はそれなりの行動を取る必要があると思っている」と再度述べるなど、インフレリスクを意識していることを強調した。
今回の須田審議委員は、タカ派全開といった印象を受ける。ただし市場ではインフレリスクより、景気下振れリスクに警戒を示しており、今回の講演を受けて利上げ観測が急速に高まる可能性は低い。
講演の要約は以下のとおり。
(2008年08月28日「経済・金融フラッシュ」)
このレポートの関連カテゴリ
03-3512-1837
- ・ 1992年 :日本生命保険相互会社
・ 1995年 :ニッセイ基礎研究所へ
・ 2021年から現職
・ 早稲田大学・政治経済学部(2004年度~2006年度・2008年度)、上智大学・経済学部(2006年度~2014年度)非常勤講師を兼務
・ 2015年 参議院予算委員会調査室 客員調査員
矢嶋 康次のレポート
日付 | タイトル | 執筆者 | 媒体 |
---|---|---|---|
2024/08/07 | 貿易立国で好循環を目指す | 矢嶋 康次 | 基礎研マンスリー |
2024/07/26 | お金の流れでみる日本経済 | 矢嶋 康次 | 研究員の眼 |
2024/07/08 | 中国不動産不況と不良債権問題-日本の経験から言えること | 矢嶋 康次 | ニッセイ基礎研所報 |
2024/06/12 | 貿易立国で好循環を目指す | 矢嶋 康次 | 研究員の眼 |
公式SNSアカウント
新着レポートを随時お届け!日々の情報収集にぜひご活用ください。
新着記事
-
2024年09月19日
家計消費の動向(~2024年7月)-物価高で食料や日用品を抑え、娯楽をやや優先だが温度差も -
2024年09月19日
米住宅着工・許可件数(24年8月)-着工件数は前月、市場予想を上回る。住宅ローン金利の低下が住宅需要に追い風 -
2024年09月18日
日銀短観(9月調査)予測~大企業製造業の業況判断DIは1ポイント低下の12と予想、価格転嫁の勢いに注目 -
2024年09月18日
欧州経済見通し-景況感の回復に乏しく、成長は緩慢 -
2024年09月18日
曲線にはどんな種類があって、どう社会に役立っているのか(その8)-リサージュ曲線・バラ曲線-
レポート紹介
-
研究領域
-
経済
-
金融・為替
-
資産運用・資産形成
-
年金
-
社会保障制度
-
保険
-
不動産
-
経営・ビジネス
-
暮らし
-
ジェロントロジー(高齢社会総合研究)
-
医療・介護・健康・ヘルスケア
-
政策提言
-
-
注目テーマ・キーワード
-
統計・指標・重要イベント
-
媒体
- アクセスランキング
お知らせ
-
2024年07月01日
News Release
-
2024年04月02日
News Release
-
2024年02月19日
News Release
【須田審議委員講演(8/28):ある程度確信が持てれば、それなりの行動を取る必要】【シンクタンク】ニッセイ基礎研究所は、保険・年金・社会保障、経済・金融・不動産、暮らし・高齢社会、経営・ビジネスなどの各専門領域の研究員を抱え、様々な情報提供を行っています。
須田審議委員講演(8/28):ある程度確信が持てれば、それなりの行動を取る必要のレポート Topへ