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- 7月BOE金融政策委員会:景気の調整色深まるも据え置き継続
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■見出し
・同時に増大する景気下振れリスクと物価上振れリスク、MPCは様子見の判断で一致
・住宅市場に広がる金融混乱の影響
・一層の物価上昇が見込まれる中では、景気下支えに動けず
■introduction
イングランド銀行(BOE)は9~10日に金融政策委員会(MPC)を開催、政策金利の5.0%での据え置きを決めた。イギリス経済は金融混乱の影響が住宅市場に広がり調整色を深めているが、インフレ率が目標の2%を大きく上回る状態が続くと見られているため、今回の据え置きは大方の予想通りであった。
3日に公表されたBOEのサーベイでは、住宅ローン等の延滞率の上昇と依然慎重な金融機関の融資スタンスが確認されており、景気下振れのリスクは一段と高まっている。しかし、インフレターゲティング制で金融政策を運営しているBOEは、物価の一層の上昇が見込まれる段階で、景気下支えには動けない。当面、イギリス経済は調整色の強い展開が続くだろう。
(2008年07月11日「経済・金融フラッシュ」)
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03-3512-1832
- ・ 1987年 日本興業銀行入行
・ 2001年 ニッセイ基礎研究所入社
・ 2023年7月から現職
・ 2011~2012年度 二松学舎大学非常勤講師
・ 2011~2013年度 獨協大学非常勤講師
・ 2015年度~ 早稲田大学商学学術院非常勤講師
・ 2017年度~ 日本EU学会理事
・ 2017年度~ 日本経済団体連合会21世紀政策研究所研究委員
・ 2020~2022年度 日本国際フォーラム「米中覇権競争とインド太平洋地経学」、
「欧州政策パネル」メンバー
・ 2022年度~ Discuss Japan編集委員
・ 2023年11月~ ジェトロ情報媒体に対する外部評価委員会委員
・ 2023年11月~ 経済産業省 産業構造審議会 経済産業政策新機軸部会 委員
伊藤 さゆりのレポート
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