- シンクタンクならニッセイ基礎研究所 >
- 平成19年度補正予算~補正予算では5年ぶりとなる税収の減額修正
文字サイズ
- 小
- 中
- 大
■見出し
・国債の追加発行は回避されるも基礎的財政収支は下方修正
・曲がり角を迎えた税収増頼みの財政再建
■introduction
政府は、12月20日に2007年度補正予算案を閣議決定した。補正予算案の総額は8,954億円であり、一般会計の歳出総額は当初予算の82.9兆円から83.8兆円に増加する。
今回の補正予算は、災害復旧や高齢者医療費の負担増凍結等により、追加的に1兆7817億円の財政支出が必要となった。また、税収は52.6兆円と、当初予算の53.5兆円から9,160億円の減額修正となったが、それを国債の利払費の想定金利を下方修正したことによる経費節減や、旧郵政公社からの納付金などの税外収入、前年度決算の剰余金の受け入れなどで対応することで、結果として新規国債の追加発行は回避された。
しかし、財政再建の際の指標となる基礎的財政収支(プライマリーバランス)は▲5.0兆円と、07年度当初予算の段階における▲4.4兆円から赤字幅が拡大しており、財政再建に向けては一歩後退した感が否めない内容となった。
(2007年12月21日「経済・金融フラッシュ」)
このレポートの関連カテゴリ
篠原 哲
篠原 哲のレポート
日付 | タイトル | 執筆者 | 媒体 |
---|---|---|---|
2008/06/20 | 景気はピークを超えたか?~一致CIの要因分解 | 篠原 哲 | Weekly エコノミスト・レター |
2008/06/19 | 経済財政諮問会議(6月17日)~骨太素案、歳出抑制路線の継続を確認 | 篠原 哲 | 経済・金融フラッシュ |
2008/06/10 | 企業の保険料負担は誰のものか? | 篠原 哲 | 研究員の眼 |
2008/06/03 | 07年度一般会計税収実績:08年4月~07年度も暗雲漂う補正後予算の達成 | 篠原 哲 | 経済・金融フラッシュ |
新着記事
-
2025年03月26日
インバウンド市場の現状と展望~コスパ重視の旅行トレンドを背景に高まる日本の観光競争力 -
2025年03月25日
ますます拡大する日本の死亡保障不足-「2024(令和6)年度 生命保険に関する全国実態調査<速報版>」より- -
2025年03月25日
米国で広がる“出社義務化”の動きと日本企業の針路~人的資本経営の視点から~ -
2025年03月25日
産業クラスターを通じた脱炭素化-クラスターは温室効果ガス排出削減の潜在力を有している -
2025年03月25日
「大阪オフィス市場」の現況と見通し(2025年)
レポート紹介
-
研究領域
-
経済
-
金融・為替
-
資産運用・資産形成
-
年金
-
社会保障制度
-
保険
-
不動産
-
経営・ビジネス
-
暮らし
-
ジェロントロジー(高齢社会総合研究)
-
医療・介護・健康・ヘルスケア
-
政策提言
-
-
注目テーマ・キーワード
-
統計・指標・重要イベント
-
媒体
- アクセスランキング
お知らせ
-
2024年11月27日
News Release
-
2024年07月01日
News Release
-
2024年04月02日
News Release
【平成19年度補正予算~補正予算では5年ぶりとなる税収の減額修正】【シンクタンク】ニッセイ基礎研究所は、保険・年金・社会保障、経済・金融・不動産、暮らし・高齢社会、経営・ビジネスなどの各専門領域の研究員を抱え、様々な情報提供を行っています。
平成19年度補正予算~補正予算では5年ぶりとなる税収の減額修正のレポート Topへ